ベラトからティラナへ
《2023.12.28》
ゆったりと過ごしたベラトから、アルバニアの首都ティラナへと移動していきます。
ティラナ行のバスは、来た時に着いた場所と同じ上の地図の場所のターミナルから出ています。
ティラナ行は、30分間隔くらいで頻発しているとのこと。
但し、最終便は15時半頃で意外と早めなようなので注意が必要です。
料金は500レク。
バスは2時間弱であっさりティラナに到着しました。
バスが停まったのは上の地図の場所にある屋外バスターミナル。
市内中心部からはそこそこ距離があるので市内バスに乗っていこうとしたのですが、アルバニアではSIMカードを買わなかったので地図アプリで調べることも出来ず…。
若干困っていたところ、その辺にたむろしていたタクシーの客引きのおじさんたちが総出で「それならあっちだ!太い道路を渡ったところにあるバス停から〇番のバスに乗れ!」と助けてくれました。
ティラナで宿泊したのは、Vanilla Sky Boutique Hostel。
ドミは広々して清潔だし、共有スペースやキッチンはアルバニアらしからぬおしゃれな雰囲気(←失礼)で、なかなか良き宿でした。
ティラナ市内観光
《2023.12.29》
翌日。いざティラナの街歩きへ。
共産主義時代のなごりが残りまくりのアパート・・・
アルバニアではおなじみの、核シェルター・・・
え。ちょっと・・・街の雰囲気やばくない?
どこへ足を向けてよいのか分からなかったので、Googleマップで“観光スポット”と検索したら、このよく分からないジャングルジム的なものに導かれました。
有名な方のアート作品らしいですが、これが観光スポットと言われましても・・・。
こちらはティラナのピラミッドと呼ばれる建物。
共産主義時代に独裁者エンヴェル・ホッジャを称える美術館として建てられた、明るくない経歴を持つ建物です。
近年はずっと廃墟と化していたようですが、最近再開発されたそうで綺麗になっていました。
“すべての人が屋根に登れるように”というコンセプトでリニューアルしたそうで、どこからでも頂上に登れるようになっています。
・・・が、登ったからといって大した景色が見られるわけではありません。
しかも、頂上には片言の英語で話しかけてくる“自称ガイド”が複数待機していてしつこく話しかけられました。
建物の中はこんな感じ。
廃墟だったことを思うとかなりの総工費がかかっただろうと予想できますが、カラフルな部屋は全てもぬけの殻で、特に見るものはなにもありませんでした。
たぶん、まだ出来たばかりだからでしょう。
きっとこれから、テナントが埋まって盛り上がりを見せるに違いありません。
っていうか、そうであってくれ。じゃないとほんとこの街のイメージが・・・。
こちらはBUNK’ART2(バンカート2)というミュージアム。
かつてのシェルター(防空壕)を博物館にリニューアルした施設です。
市内にはバンカート1もあり、そちらはかなり巨大な核シェルターだったらしいです。
どうせ壊せないなら、このような形で利用するのは大変良いのではないでしょうか。
しかし、入場料1000円以上するので入らず。
街中には、建設中の変な建物もちらほら。
“奇抜なデザイン=おしゃれ。先進国っぽい。”的なイメージなのかもしれませんが、耐震構造とか二の次にされてそうで不安。
昔の城塞を利用した施設。
中は城塞要素ゼロ。
街の中心のスカンデルベク広場では、クリスマスマーケットが開かれていました。
すでにクリスマスは終わっていますが、海外では割と年末くらいまでクリスマスムードを楽しむのが普通のようです。
広場の中心的存在であるはずの英雄スカンデルベクさんの銅像も、特設遊園地の中に埋もれています。
クリスマスマーケットでにぎわう広場の一角にポツンとイスラム教のモスク。
他国ではなかなか見られない光景です。
ツリーの写真を撮っていたところ、人相の悪いサンタと身長2mはあるミッキーかミニーか分からない着ぐるみが、すごい勢いでこちらに向かってきました。
これは、“今、写真を撮っただろう”などと言ってチップを要求するつもりでしょう。
ひぃ…怖い。。
こんな不気味な連中と揉めるのはご免なので、足早に広場を後にしました。
そんな感じで、ティラナ観光は終了。
半日も観光がもたなかった街は、ここが初めてです。(しかもそこそこ大きな街なのに。)
カフェなんかはその辺に点在しているので、残った時間はカフェで調べものをしたりして過ごしました。
アルバニア最後の夜は、賑わっていたローカルレストランで乾杯です。(ひとりぼっちだけど)
チキンと焼き野菜はそれぞれ300レク(約450円)、ティラナビールは180レク(約270円)でした。
ジロカストラやベラトは世界遺産の町なだけあって外食が若干高めな印象だったのですが、ティラナは大都市なだけあって飲食店のバリエーションも幅広く、ボリュームがあって美味しいごはんが手頃な値段で食べられました。
ティラナビールも、さっぱりしているけどしっかり香りがあってとても美味でした。
ティラナではカフェでゆっくりしたり、食べ歩きやビールを楽しむのが良いのかもしれません。
アルバニア振り返り
アルバニアは長く鎖国をしていたり、その後暴動が起きたりしたことから“治安が悪い”というイメージを持たれることもあるようですが、今回の滞在では特に治安の悪さを感じるようなことはありませんでした。
人もにこやかで親切な人が多かったです。
あと、ヨーロッパ最貧国などと言われているため物価は安いだろうと思っていたのですが、スーパーの食材や日用品はむしろ周辺国に比べて割高な気すらして、ちょっと意外でした。
鎖国が解かれて、現在発展真っ只中のアルバニア。
これから色々整えられていきそうな感じなので、20年後くらいにまた来ると色んな変化がみられて面白そうです。
まぁでも、私はたぶんもう余程の理由がない限りもう来ないと思います。(小声)
次回は、ティラナから国境を越えて、お隣北マケドニアのスコピエに移動していきます。
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