《2024.3.20》
アスワン到着の翌日は、早速お目当ての超有名世界遺産『アブシンベル神殿』に行ってみることにしました。
アブシンベル神殿とは
言わずと知れた有名世界遺産なので既に皆様ご存じの事とは思いますが、一応アブシンベル神殿の概略についてまとめておきます。
アブシンベル神殿とは・・・
紀元前13世紀に、古代エジプトで最もイケイケだったファラオ“ラムセス2世”が建設した、巨大な岩窟神殿遺跡。
スーダン国境近くのナイル川西岸に位置し、大神殿(自身の像)と小神殿(王妃ネフェルタリの像)からなる、世界遺産にも登録されている古代エジプト文明を代表する名所。
このアブシンベル神殿が有名なのには、深い歴史の他にもうひとつ理由があります。
それは、以下のようなもの。
“古くより、このアブシンベル神殿の周辺地域は、ナイル川の氾濫により水害に悩まされてきました。
その対策の為に計画されたダム建設によって、アブシンベル神殿は水没の危機に晒されます。
しかし、1960年代にユネスコが『こんなに素晴らしい遺跡を水没させるわけにはいかない!!』と国際的な救済活動を行い、遺跡をそのままの形でより高い位置に移築。
その移設は、60以上もの国が関わり、5年もの歳月をかかりました。
この活動がきっかけとなり、現在の世界遺産登録制度が生まれました”
アブシンベル神殿は、世界中の重要な遺跡の保護のきっかけになったとも言えるわけですね。
では早速行ってみましょう!
アブシンベル神殿への行き方
アブシンベル神殿の玄関口と言われるアスワンの町は、なんとアブシンベルから300キロも離れています。(玄関口とは…?)
適当にその辺のタクシーと交渉して行ける距離ではないので、どうやって移動するかは目星をつけておく必要があります。
主な移動手段は、以下の通り。
・飛行機:時間の限られた短期旅行者向き。
・現地ツアー:ネットでも英語サイトなどで予約可能。安心だけどちょっと割高。
・車をチャーター:信用できそうなドライバーを見つけられて、尚且つ複数人で行くなら便利。
・ローカルバス:最安値だけどタイムスケジュールに不安あり
私は、宿泊していたDavid Hostelで送迎を申し込めたのでお願いすることにしました。
お値段往復で15米ドル。
宿まで迎えに来てくれて遺跡の前で降ろしてくれるので、早朝の出発でも楽ちんだし安心でした。
お値段も、町のツアーデスクやネットで申し込むより良心的です。
同じ宿には「自力でローカルバスを乗り継いで行った」という人もいたのですが、彼女によると、行はアスワンのバスターミナルから朝の8時に大型バスが出ていて、値段は100エジプトポンドだったそう。
但しバスはアブシンベルの町までしか行かないので、遺跡までの2キロ程は自力で移動しなければならなかったようです。
帰りはアブシンベルからアスワンまで乗り合いバンがあり、満員になったら出発するスタイルだったそう。
「現地民は85エジプトポンドしか払っていないのに150エジプトポンド払えって言うから大喧嘩した!」と言っていましたが、300キロの距離を移動するなら150エジプトポンドでも十分安いです。(500円弱)
次また行くなら、私も安くて時間の融通が利くローカル手段で行くと思います。

David Hostelの送迎車は朝の4時に出発です。
朝ご飯として包んでくれたパンを食べ、あとはひたすら爆睡。
途中ふと目が覚めると、空が朝焼けで赤く染まっていました。

またウトウトしていると、朝日が昇ってきました。
遺跡までは片道3時間ちょっとの道のりです。
チケット購入
送迎バスは、アブシンベル神殿の駐車場に停車。

遺跡周辺は大変綺麗に整備されています。
チケット売り場へ続く道も、綺麗に舗装されています。

チケット売り場手前のビジターセンター。
ちょっとしたお土産なども売っています。

1960年代の移設の様子が詳しく展示されていました。
大神殿だけでも80ピース以上のパーツに切り分けられて、60m程高い所にお引越しをしたのだそう。
写真を見ているだけでも、それがいかに大がかりなプロジェクトだったかが垣間見えます。

チケット売り場。
私が行った時は、外国人の大人料金は615エジプトポンドでした。
値段は常に変動するようで、前日とは値段が違うなんていうこともあるようです。
余談ですが、エジプトの遺跡は格安の学生料金が設定されているところが多いです。
一部の日本人旅人の中では『日本のマイナンバーカードを学生証だと言い張って提示すれば、学生料金でチケットが買える!』という裏技が横行しているらしく、そしてこれは実際かなりの確率で成功するようです。

私はもちろん正当な方法で入場いたします。
バレると困るようなことは最初からするべきではありません。
チケットも買ったところで、いざ憧れのアブシンベル神殿に入場していきたいと思います!
アブシンベル神殿の様子
ついに、憧れの世界遺産とご対面の時が来ました。

入場ゲートを通ると、湖が目に飛び込んできます。
本来アブシンベル神殿は、この人工湖に沈んでしまう運命にあったわけですね。

通路をぐるりと歩くと、ついに見えて・・・・

きたーーーーーー!!!!
これが、世界遺産登録制定のきっかけにもなった超有名世界遺産、アブシンベル神殿です。
早朝7時台の為、まだ観光客も少なく、なんだかより一層威厳が感じられる気がします。
アブシンベル神殿は、大神殿と小神殿の二つの建造物で構成されていますが、↑の写真は時の偉大なる王ラムセス2世を讃えて作られた大神殿。
インパクトのある4体の像は一体誰なのかというと、向かって左から順番に、
ラムセス2世、ラムセス2世、ラムセス2世、そしてラムセス2世!!
つまり、全部自分でございます。
厳密に言うと、左から右へ若い時期から年老いた時期を表現しているそうですが、はっきり言ってほぼ全部同じ顔に見えます。

左から2番目の像は頭部が落下していますが、これは神殿完成の数年後に起きた地震のためだそうです。
それもまた歴史の1ページであることから、移設時にもあえて修復はせず移設前と同じポジションにあえて落下させてあるのだそう。

外観を存分に拝んだところで、神殿の中へ。
よく見るとラムセス2世像の足元に小さな人間の像が複数立っているのですが、これはラムセス2世の家族なんだそう。
ちょ・・・大きさの比率w

こちらが神殿の内部。
両サイドにずらりと並ぶ像は、全員ラムセス2世!!
もはや惚れ惚れとするレベルの自己顕示欲!
令和の世なら何かしらのハラスメントで訴えられそうな、超俺様主義です。

壁にはびっしりと古代エジプトのレリーフが。

もちろん私には象形文字が読めないので定かではありませんが、これまでの流れからして、『超すごい俺!by ラムセス2世』的な内容だと察します。
3300年も前のものがこんなにも綺麗に残っていることに感動です。

神殿の最深部の部屋には、4体の像が鎮座しています。
この4体は一体誰なのかというと、左から順に
神様、神様、ラムセス2世、神様!!
神と肩を並べるラムセス2世。
『俺って、神レベル』という彼のメッセージが、3000年以上の時を超えて聞こえてきます。
ちなみに、この部屋には年に2回だけ太陽光が差し込むそうですが、一番最初に光を浴びるのはラムセス2世なのだそうです。
もはや、神レベルどころか神以上・・・!
そして、ラムセス2世から光が当たるように設計した3000年以上前の建築士、天才すぎ。

続いてこちらは、大神殿の隣にある小神殿。
これは、ラムセス2世が最愛の妻ネフェルタリの為に建てたとされるもの。
神殿正面の像は左から、
ラムセス2世、ネフェルタリ、ラムセス2世、ラムセス2世、ネフェルタリ、ラムセス2世・・・!!
妻の為の神殿と言いつつも3分の2が自分という、ブレない自己顕示欲!!
俺様系好きな女子にはたまらない、超強気な設計です。
見ようによっては、愛する妻を両サイドから挟んで守ってるのかも。

内部は、大神殿に比べると大分こじんまりしています。

両サイドの柱に彫られているのは、ハトホル女神という神様だそうです。
ラムセス2世の彫刻に比べて、なんとなく顔の作りが雑に感じるのは気のせいでしょうか。

再び大神殿に戻り、ラムセス2世をじっくりと拝みます。
控えめに言って、イケメン。。
彼には、以下のような様々な逸話が残っています。
・当時にしては驚きの、身長180cm越え。
・医療の無い時代に90歳まで長生き。
・複数の妻と側室との間に設けた子供は、100人以上。
・自分の娘とも結婚。
・67年間も在位して領土を拡大、古代エジプトを黄金時代へ。
・ヒッタイト帝国との長年の抗争を収め、世界最古の国際条約を締結。
・エジプト各地に巨大神殿と自分の像をつくりまくり、偉大なる王のイメージを確立。
平均身長160センチ代、平均寿命40歳くらいの時代に、180センチを超えるイケメンが90歳まで長生きしたなんて、もはや超人。
そして、子供が100人以上って・・・。
少子化の現代に降臨してほしい物凄い精力の持ち主です。
因みに、ラムセス2世のミイラは現在もカイロの博物館に保管されています。
過去には調査とカビの除去のために国外に運んだこともあるのですが、その時には生きている人間同様に正式なパスポートが支給されたとのこと。
年齢、3000歳越え。職業はファラオ。
死後3000年以上経っても尚、話題に事欠かないラムセス2世。
本当に色々神レベルです。

これにて、アブシンベル神殿の見学は終了。
大変見ごたえのある遺跡ではありますが、さほど広くはないので2時間もあればしっかり見て回ることができました。
帰りもDaivid Hostelで申し込んだ送迎バスでアスワンの町へ。
アブシンベル出発は10時過ぎ頃で、13時過ぎには宿に戻ることが出来ました。
感想
アブシンベル神殿、期待通りに大変素見ごたえのある遺跡でした!
3000年以上も前の重機もコンピューターも無い時代に、これだけ精工な建築物を作ったこと、そしてそれが壮大なプロジェクトにより守られたことなど、その全てが素晴らしいです。
さらに印象的だったのは、ラムセス2世の半端ない存在感。
死後3000年以上も経っているにも関わらず、ここに来ると『俺様って最高だろ?』というラムセス2世の主張がビシビシと伝わってくるのです。
そのあまりにも自信に満ち溢れたオーラにより、神殿を出るころにはすっかり脳内を洗脳された私。
このあと、各地の神殿や博物館を訪れるたびに、彼を探してしまうほどに。
3000年以上の時を超える俺様パワー、恐ろしや。
俺様系に弱いタイプの女子の皆さん、お気を付けください。
あなたもきっと、アブシンベル神殿に行くとラムセス2世に洗脳されますよ。
アブシンベル神殿は夜のライトアップなどもやっているそうなので、また行くことが出来るなら次は遺跡近くのアブシンベルの町に宿を取って、朝から晩までラムセス2世を堪能したいです。
以上、アブシンベル神殿の感想でした!
次回は、アスワン近郊の不思議な集落“ヌビア村”に足を運んでみたいと思います。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
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