【オーストリア①】見どころいっぱい!ウィーン市内観光

スポンサーリンク

《2024.1.26-28》

オーストリアの首都ウィーン。

世界史で聞いたことがあるような気がするあの“ハプスブルグ家”が帝都と定め、640年間もの間繁栄した、ヨーロッパの中でも有数の格式高い街です。

ベートーヴェンやモーツァルトなど数多くの音楽家が居を構え、後世に残るたくさんの有名作品が生み出された『芸術の都』としても有名です。

そんな、見どころ盛りだくさんのウィーン。さっそく観光に出発しましょう!

ウィーン市庁舎

ウィーン到着から一夜明け、まず足を運んだのはウィーン市庁舎。

ここに来た理由は、市庁舎内の無料見学ツアー。
月・水・金の午後13時から催行されています。

別にウィーン市庁舎に特別興味があるわけではありませんが、物価の高いヨーロッパで無料という言葉を聞くと、興味があろうがなかろうが飛びつきたくなるのが貧乏旅人の性というものです。

まるでお城のようなウィーン市庁舎。
有名な建築家によって設計され、1883年に完成した建物だそうです。

念のためツアー開始の40分前に集合場所に行ったところ、なんと既に当日分の整理券の配布は終了していました。
なんと・・・。事前情報では、前もって申し込み等する必要は無く開始時間に行けば誰でも参加出来るとのことだったのですが、コロナ禍を経て運営方法が変わったのかもしれません。

しかし、ここはそう簡単に引くわけにはいきません。
「次の無料ツアーは来週の月曜日だから、ぜひその時に…」というスタッフさんに、

「月曜日はもうウィーンにはいない予定なんです!(←本当)
この市庁舎を見るのを楽しみに日本から来たんです!(←嘘)

と熱くお願いをしたところ、「まぁ一人だけなら…」と何とか整理券をもらうことが出来ました。
本来であれば、ツアー開始の数時間前に行かなければ整理券はもらえないようです。

こちらがその整理券。
おそらく通し番号なので、私が55人目の参加者なのだと思われます。

オーストリアの公用語はドイツ語なのですが、ドイツ語以外の言語を希望する人にはオーディオガイドが配られます。
残念ながら日本語はありませんので、ここは英語で頑張ります。

ツアーは、50人以上の参加者にガイドが一名。
全員で順番に見学ポイントを回っていくスタイルです。(個人行動不可)

上の写真に小さく写っている黄色いスカーフの女性がツアーガイド。
見学ポイントに着く度に、「英語希望の人はオーディオガイドの〇番を聞いてください!ドイツ語の人は私の話を聞いてくださいね!」と、大声でドイツ語解説が始まります。
一生懸命英語を聞いている横でドイツ語で叫ばれると、なかなか気が散るのですが…。
いっそドイツ語もオーディオにすれば良いのに。

歴代市長の肖像画がずらっと飾られた会議室。
中央の暖炉は有名な何とか焼きで作られた高級なものなんだそうです。

豪華絢爛な大ホール。
ここでは、年に数回舞踏会が開催されるのだそうです。
その他にも、シンポジウムやコンサートに利用されたりするそう。
私が行った時にも丁度、コンサートか何かの準備中でした。

こちらは州議会や市議会が行われる議場。
なんとなく、日本の国会議事堂にも似ている気がします。
第2次世界大戦では大きく損傷を受けたものの、その後再建されたのだそうです。

天井が格子状になっているこの感じも、やっぱり日本の国会議事堂に似ている気がします。
金色の部分は全部金箔が貼られているんだって。

建物はかなり大きく、他にも数多くの見どころがあり、ツアーは全部で1時間程掛かりました。
全体的にものすごくお金の掛かった施設だということが分かったのですが、維持費は税金なのでしょうか。気になるところです。

ウィーン市庁舎見学ツアー、無料ながら大変良いものを見させてもらいました!

ウィーン学友協会

音楽の都と言われるウィーンでは、ぜひ本場の演奏を聞いてみたいもの。
というわけで、夜はオーケストラの生演奏の公演を聴きに行ってみました。

場所は、ウィーン学友協会
1870年に竣工した歴史あるコンサートホールです。

このウィーン楽友協会は、のだめカンタービレの劇場版で千秋先輩が初めて指揮を振った場所でもあります。
のだめ大好きで映画館まで足を運んだ私としては、この楽友協会でぜひ本格的な演奏を聴いてみたかったのです。

チケットは現地でも直接購入できますが、売り切れると困るので事前に公式HPからネット予約しておきました。

ネットからは予約のみ可能。現地で予約画面を見せてチケットの現物を受け取る必要があります。

受け取ったチケットがこちら。
あの有名なウィーン交響楽団のコンサートです。(正直よく知らないけど)

お値段10ユーロ!(約1600円)
一流の演奏がこのお値段で聴けるなんて、さすが音楽の都ウィーンです。

ちなみにこれは2階の立ち見席のお値段です。
立ち見席は早いもの順でポジション取りが出来るため、少し早めに行って開場待ちの列に並び最前列をゲットしました。

こちらが2階席からの眺め。
なんとも美しいコンサートホール!
まだ開演前なのに演奏者がステージで各々本番前の最終調整をしているのがなんだか斬新に感じます。日本では、きっとこんな開演前の奏者の様子は見られない(見せない)でしょう。

余談ですが、楽友協会はドレスコードが非常にゆるく、普段着でも問題なく入場が可能です。
前回プラハの国民劇場で赤っ恥をかいているので少々緊張しましたが、立見席の観客は皆至ってカジュアルな普段着姿でした。
(前回のプラハでの失敗談はこちら
※1階のランクの高い座席だとセミフォーマルな服装の人が多かったので、良い席で見る場合には多少服装も気にした方が良いのかも。

2階の立ち見席の様子はこんなかんじ。
開場直後なので空いてますが、開演直前には3列目くらいまで人が増えました。

さて、演奏中は撮影禁止なので写真は残っていませんが、その演奏は心に残る素晴らしいものでした。

演目は、途中ソリストを迎えてのバイオリン協奏曲があったり、最後は誰でも必ず一度は耳にしたことのあるあの有名交響曲(名前は知らないけど)なんかもあり、全部で2時間程でした。

2時間も立ち見なんて途中で疲れて帰りたくなるんじゃないか…と若干心配していましたが、全くそんなことはなく、むしろもっともっと聴いていたかった!そのくらい素晴らしかったです。
※公演中、長時間の立ち見で貧血を起こしたのか、突然倒れた観客がいました。
立見席での観覧の場合は、しっかり晩御飯を食べて体調万全で臨みましょう。

最後はスタンディングオベーションにて終了。

楽友協会、期待通りの演奏が聴けて大満足です!

土曜の蚤の市(ナッシュマルクト)

翌土曜日。
ウィーンでは、毎週土曜日に大規模な蚤の市が開催されているとのことなので、午前中はそちらを見に行ってみました。

場所は、上の地図のナッシュマルクトという常設市場のお隣です。

蚤の市は思った以上に規模が大きく、たくさんの人でにぎわっていました。
古着、骨董品、絵画など、たくさんの露店が並んでいます。

何の知識も無い私にはすべてガラクタにしか見えませんが、こういうところに知られざるお宝が潜んでいたりするのでしょう。
なんでも鑑定団の鑑定士軍団を連れて来たら大儲けできそうです。

絵画店。
店番のおじさんの雰囲気がドンピシャすぎて思わず写真を撮らせていただきました。

常設のナッシュマルクトのほうには、野菜や肉、お菓子やお土産物などが売っていました。
こちらは土曜日以外でもやっているので、食べ物やお土産が買いたい人には良いかもしれません。

美術史美術館

私がウィーンで楽しみにしていたことの一つが、この美術史美術館
これが、まぁ見ごたえ抜群でした。
あまりに内容が盛りだくさんで、とてもこの記事の中ではまとめられそうにないので、別記事にまとめます。

ウィーン少年合唱団

ウィーンと聞いたら、真っ先に『ウィーン少年合唱団』が頭に浮かぶのは私だけでしょうか?
少年団の歌声を聴くのも、私がウィーンで楽しみにしていたことの一つ!
こちらも、長くなるので別記事にまとめます。

聖ペーター教会

世界遺産にも登録されているウィーン歴史地区を歩いていきます。

ウィーンの建物は一つ一つが大きくて豪華。

大通りから少し外れたところにポツンと佇むのが、こちらの聖ペーター教会。
ウィーンで最も古い教会の一つだそうです。

この日は日曜日で、内部ではミサが開かれていました。
金色に輝く祭壇を見ながらパイプオルガンの音色と讃美歌の歌声を聴いていると、なんだかとても心が穏やかになりました。

ここでは日曜以外にも毎日無料のオルガンコンサートが催されているようなのでおすすめです。

ペスト記念柱

聖ペーター教会のすぐ目の前にあるのが、このペスト記念柱
17世紀に起こったペストのパンデミックの終息を記念して作られたものだそうです。

まだ治療薬の無かった時代、ヨーロッパの人口の3分の1がペストによって命を落とし、ここウィーンでも1679年の一年間に15万人もの人が亡くなったと言われているそうです。

コロナ禍を数年前に経験した現代人の我々には、この異様な致死率の疫病がいかに恐ろしかったかは想像に難しくないでしょう。
記念碑を作りたくなる気持ちも大いに理解できます。

このようなペストの記念碑は世界中にあるようですが、ここウィーンのものが最も有名で芸術性が高いのだそうです。

シュテファン大聖堂

ウィーンで最も有名な観光地の一つと言っても過言ではないのが、このシュテファン大聖堂!!
かつては、かのモーツァルトもこの大聖堂で結婚式を挙げたのだそうです。

12世紀に建設が始まり14世紀には既に今の姿の基礎が出来上がっていたという大聖堂は、カメラに収まりきらないほどの大きさ。
毎度この手の建築を見るたびに思うのですが、よく重機もクレーン車も無い時代にこんな立派な建物を作ったものです。

この日は日曜日。
大聖堂の中では日曜ミサの為パイプオルガンが鳴り響き、人々が祈りを捧げていました。

私はキリスト教ではないですし、もちろん信仰心など全く持ち合わせていないのですが、この空間に立った時は思わず鳥肌が立ちました。
建物や彫刻、パイプオルガンの音色、熱心に祈る人々など目に入る全てのものがとても美しく、遥か昔から脈々と続いてきたこの祈りの場がとても尊いものに思えたのです。

窓から差し込む光が、大聖堂内の神々しさを一層引き立てています。
まるで、ふと上を見ると天使でも降りてくるのではないかと思う程。

パイプオルガンの音色と合わせて動画でお届けできないのが残念です。

シュテファン大聖堂、一部エリアを除いては無料で見学可能なので、ウィーンに行く方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

シェーンブルン宮殿

ウィーン観光のラストに足を運んだのは、シェーンブルン宮殿
ここだけは市内にある他の観光地から離れているため、バスに乗って移動してきました。
※シェーンブルン宮殿以外の上記の観光スポットは、頑張れば全て徒歩で観光可能。

世界遺産にも登録されているこの宮殿と庭園は、17世紀にハプスブルグ家の夏の離宮として建設されたとのこと。

写真ではいまいち伝わりませんが、ものすごい大きさです。
その部屋数はなんと1441部屋!
かくれんぼとかしたら行方不明者が出るレベル。

この宮殿では、かのマリーアントワネットもその幼少期を過ごしたのだそうです。
こんな浮世離れした超豪華宮殿で育てば、そりゃ『パンが無ければお菓子を食べればいいじゃない』とか言ってしまうのも頷けます。(実際にはこの言葉はマリーアントワネットの発言ではないらしいけど)

宮殿の一部は一般に公開されているそうですが、入場料は32ユーロ~。(5000円)
高すぎなので、ここは無料で見学できる広大な庭園だけ見させていただきたいと思います。

宮殿の裏に広がるひろーい庭園。

庭園の一角には、世界で一番古い動物園とされているシェーンブルン動物園もあります。(もちろん有料なので入らず)
女帝マリアテレジアは、この動物園で世界中から集めた珍しい動物を眺めながら朝食を摂るのがお好きだったのだそうです。
ハプスブルグ家、ほんとどれだけ金持ちだったのでしょう。

階段状の庭園の一番高い所には、レストランがありました。
メニューを見てみたところ、コーヒー一杯6.2ユーロ(1000円弱)。恐ろしや。

庭園から見た宮殿と、ウィーンの街の景色。
これにて、ウィーン観光は終了です。

ウィーン、本当に見どころが盛りだくさんで、3泊4日でも時間が足りないほどでした。
またいつか再訪できたら、もっといろいろなオーケストラの公演を聴いたり、ザッハトルテ発祥のお店でケーキを食べたりもしてみたいです。
いつかまた来られますように☆

今回の記事は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

当ブログは、にほんブログ村のランキングに参加しています。
↓のバナーをクリックして、皆様の一票をぜひよろしくお願いいたします。

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました