【ジョージア④】クタイシからバトゥミへ&バトゥミ観光

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クタイシからバトゥミへ

《2023.12.7》
ゆるーく過ごしたクタイシを離れ、ジョージア南西部の街バトゥミに向かいます。

クタイシ⇔バトゥミ間の移動手段はマルシュルートカ(ミニバス)か鉄道があるようです。
どちらも乗車時間は4~5時間程とさほど変わらないようですが、鉄道はマルシュルートカの10分の1の料金で乗れるとのことなので鉄道で行ってみたいと思います。

時間はジョージア鉄道の公式HPで確認が可能。
それによると、バトゥミ発の電車は5時40分か16時30分の一日2本のみのようです。
※現在は時刻が変わっている可能性があるので、HPからご確認ください。
朝の5時40分に間に合う自信は到底ないので、到着が遅くなってはしまいますがここは16時30分の便で行きたいと思います。

ちなみに、先日乗ったトビリシ⇔クタイシ間の電車はネットでチケット購入が可能でしたが、クタイシ⇔バトゥミ間は窓口でしかチケットが買えないようです。
満席になることは無いとは思いますが、ここは少し早めに駅に行ってチケットをゲットしたいと思います。

クタイシ駅

とか思っていたのに、ついのんびりしてしまって駅へ向かうのがすっかり遅くなってしまいました。
到着したのは発車の10分前…。

チケットオフィスの窓口

ちょっと焦りましたが、チケットは全く問題なく買えました。

料金は2ラリ(約110円)。

・・・2ラリ???

4時間以上掛けて約150キロを移動するのに2ラリ!?
安っ・・・!!!もはや不安になる安さです。

あまりに安いので朽ちかけた電車でも来るかと思いきや、車両は思いがけずこざっぱりと綺麗でとても快適でした。
席は自由席です。

電車は定刻通り発車しました。
車窓からの景色を見ながら晩御飯。
パンとみかん、お菓子の他に、宿で焼いたソーセージも持参しました。
大してやることもない移動中の最大の楽しみはもぐもぐタイムだったりするので、長距離移動の前には必ずカバンに食べ物を忍ばせておくようにしています。

もぐもぐしたり昼寝したりしているうちに、電車はバトゥミの駅に着きました。
ぴったり定刻通りの到着。ジョージア鉄道、なかなか優秀です。

駅前から見た市街地

駅の目の前には黒海らしき海が広がっており、海岸線の彼方にやたらと光を放っているバトゥミ市街地が見えます。
歩いていくには見るからに距離がありそうなので、駅前のバス停から市内バスに乗り街の中心地へ。
バトゥミは首都のトビリシの交通カードが使用可能でした。

宿に向かって歩く途中、ふと足元に違和感を感じて履いている靴を見てみると、スニーカーの裏側のすべり止めが溶けて剝がれていました。
電車の中で暖房に足をのせていたので、熱にやられてしまったようです。
ベロンベロンの靴を引きずって妙な歩き方で宿へ。
寝る前に、たまたま持っていた瞬間接着剤を使って靴の裏を補修してこの日は終了です。

バトゥミ街歩き

《2023.12.8》
経由地として立ち寄っただけのバトゥミではありますが、せっかくなので2泊して街歩きもしてみました。
バトゥミは、ジョージアの中では首都トビリシに次いで人口が2番目に多いのだそうで、そこそこ大きい街であるようです。

こちらは旧市街の中心にあるヨーロッパ広場。
なるほど、周辺には洋風の建物が並び、ヨーロッパさながらの雰囲気が出ています。

一本脇道に入ると、ヨーロッパというよりむしろカリフォルニアっぽい雰囲気の路地も。

しかし、いずれの場所も歴史の重厚感的なものは全然感じません。
バトゥミは、黒海に面した港湾都市として開発がすすめられたらしく、歴史よりも見栄え重視の街づくりが行われているようです。

お次は旧市街のお隣の海沿いエリア。

バトゥミはジョージアの中でも温暖な土地のようで、晴れていれば12月でもさほど寒くはありません。

とは言え海水浴を楽しめるような気温ではないのですが、意外と海に入っている人も多いです。
この日の気温は15度くらい。
試しに水に手をつけてみたところ、凍てつくような冷たさでした。
太陽と海をセットで見たら海に入らずにはいられないヨーロッパの皆さん、さすがです。

海沿いエリアでひと際目立つのが、“アリとニノの像”です。

アリとニノとは、この地域版のロミオとジュリエット的な恋愛物語の主人公。
2人の像はゆっくりと動いており、徐々に接近していきます。

向かい合って・・・

口づけを交わして・・・

そのまま合体・・・。

なかなか斬新な像です。

アリとニノの近くには、よく分からない奇抜なタワーや、、

よく分からない奇抜なビルもありました。。

ビルの中にミニ観覧車が埋め込まれています。
回ってはいなかったのでもしかしたら観覧車じゃないのかもしれません。
ドバイのような近未来的な雰囲気を目指しているのかもしれませんが、そこはかとなく漂うB級感。
でも何となく、それがこの街の持ち味である気もしてきます。

バトゥミには映えを狙ったギラギラスポットしかないのかというとそんなことはありません。
旧市街から徒歩圏内のところには昔ながらの市場などがあり、ローカルの雰囲気を味わうことが出来ます。

こちらは場内市場。
ジョージアでおなじみの、中身が何か分からないペットボトルの液体や、郷土菓子のチュルチュヘラの他、生鮮食品などがぎっしりと並んでいます。

場外市場には主に野菜や果物が売られていました。
12月はちょうどみかんのシーズンだったらしく、あっちもこっちもみかんだらけです。

試しにみかんを購入してみたところ、5個で0.3ラリ(約15円)と激安でした。
しかも、袋に入ったみかんを持ち歩いていたところ、「うちのみかんの方が美味しいはずだから食べてみてくれ!」というようなことを言って、いくつかのみかん屋さんがタダでみかんをくれました。
おかげで、このあと手足が黄ばむんじゃないかと思うくらい。たらふくみかんを食べることになりました。
味は日本のみかんと全く同じで、甘くておいしかったです。

場外市場には、ところどころに食堂のような場所もありました。
ビールの看板につられて、吸い込まれるように入店・・・。
バトゥミは郊外に独自のビール工場があるらしく、そこで作られたビールも隠れ名物の一つのようです。

店内にメニュー表は無く、その代わりに張り紙が一枚のみ。
何が2.50なのかさっぱり分からないのですが、店のおばちゃんは忙しそうで全くこちらを向いてくれないので、ここはダメもとでiphoneの翻訳機能を使ってみることに。

・・・カレモン!

いや、カレモン!て。。絶対そんなこと書いてないでしょ。
びっくりマークなんて付いてないのに、どっから出てきたの。

結局、忙しそうなおばちゃんを呼びつけ、他の人が食べているものを見て指さし注文。
この巨大上げ餃子のようなものは旧ソ連圏の国でよく食べられるチェブレキという食べ物のようです。
外はサクサク、中はジューシーで、冷たいビールとの相性抜群!最高に美味でした。

しかもお値段激安で、ビールとチェブレキ合わせて4.5レク(約250円)。※内訳不明。
カレモン!(2.5レク)がチェブレキなのかビールなのか、それともそのどちらでもないのかは結局分からずじまいです。

・・・・

さてバトゥミ、他に行ってみたい場所も無く、早くもネタ切れです。
何か面白い場所はないかと調べていたところ、郊外に“飛行機が頭上スレスレを通過する珍ビーチ”があるという情報を発見。
やることも無いので、そちらにも足を運んでみることにしました。

バトゥミの海沿いはどこも真新しい高層マンションがニョキニョキと建っています。
黒海沿いのリゾート地としてヨーロッパのお金持ちからの需要を見込んでいると思われますが、こんなにも建てまくって買い手がつくのか心配です。

飛行機スレスレスポットは、高層マンション群を抜けた先にありました。

地図で“Airdrop Lounge Bar”と書いてあるあたりがそのスポットです。
なるほど、滑走路がすぐ間近。これは確かに飛行機頭上スレスレのド迫力体験が期待できそうです。

1時間程海を眺めてのんびりしつつ飛行機を待っていたところ、徐々に人が集まってきました。
ついに来るのでしょうか。ドキドキ。

しかし、待てど暮らせど飛行機は一向に来る気配がありません。
野良犬も、「あんたは一体いつまでここにいるんだ」という顔でこちらを見てきます。

何度も諦めて立ち去ろうと思うのですが、“私がいなくなった直後に飛行機来たら悔しいしな…”という気持ちからずるずると粘ってしまい、結局その場に居座ること2時間半。。。

ついには夕日が沈み、私はついにギブアップしました。
結局この海辺で見たものと言えば、うろつく野良犬といちゃつくカップルと海に沈む夕日くらいでした。
他の方のブログには“1時間に1回は飛行機が来る”と書かれていたのですが、コロナ禍で減便したのか何なのか、2時間半の間離発着した飛行機はゼロ。

一体何だったんだろうこの時間は。
時間を無駄にしてしまった苛立ち…。そして疲労感…。
私はこのやり場のない憤りをどうしたら良いのでしょうか。

ま、そんな時は美味しいもの食べながらパーっと飲んで忘れるしかないよねってことで、ジョージアラストディナー。
ビール2杯とお料理で、お値段29ラリ(約1600円)。

ジョージア料理だというので注文してみた野菜の煮込み的な料理は、名前は忘れましたが味がしっかり染み込んで大変美味でした。
終わりよければすべて良しということで、計1週間以上滞在したジョージア旅はこれにて終了です。

ジョージア、なんとなく掴みどころのない国ではありましたが、ごはんもビールも美味しいし、それぞれの街で違った雰囲気があるし、それなりに居心地の良い国でした!
また来るか?と聞かれれば若干言葉に詰まる感じではありますが、ジョージアの思い出はこの先も忘れることは無いでしょう。(特にトビリシの温泉の記憶。)

次回は、夜行の長距離バスに乗って隣国トルコへと移動していきます。

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