スコピエからソフィアへ
《2024.1.2》
北マケドニアの首都スコピエから、隣国ブルガリアの首都ソフィアへと移動していきます。
本当は前日のうちに移動してしまいたかったのですが、1月1日(元旦)は全てのバスが運休するとのことで1月2日の移動になりました。
まだ夜も明けぬうちからバスターミナルへ。
チケットはスコピエに着いた際に前もって窓口で買っておきました。
現地語なのでなんのこっちゃさっぱりわかりませんが、朝7時発のスコピエからソフィア行で、お値段は1600ディナール(4200円くらい)でした。
出発5分前だというのに、バスも他の乗客も誰もいないバス乗り場。
若干不安に駆られましたが、3分前くらいにバスと他の乗客が一斉に現れて、素早く荷積みが行われ、バスはほぼ定刻に出発しました。
皆さん、時間ギリギリ行動のプロでしょうか。
バスは、15人も乗れば満席になるような小型車でした。
そして、大変驚くべきことに、その少ない乗客のうち偶然4人が日本人旅行者でした。
大学生2人組+社会人バックパッカー+私です。
朝早い出発の為、車内では仮眠をとる人が多かったのですが、そんな中日本人大学生2人組は大盛り上がり。
声のトーンを落とすことなく喋りまくり、爆笑し、お菓子をボリボリ食べ、修学旅行さながらのはしゃぎっぷり。
…バスの中で喋るなとは言いませんが、もう少し空気を読みませんか。
私たちが日本で外国人を見たときに“この国の人ってこういう感じなんだ”とイメージするように、この国の人たちは私たちを見て日本人のイメージを作ってしまうかもしれないのです。
海外だからというわけではありませんが、他の人の迷惑になるような行動は慎みたいものです。
北マケドニアからブルガリアへの国境は、簡単なパスポートチェックのみで、荷物チェックもなく大変スムーズでした。
しかし、快調に走っていたバスは、国境を越えて間もなく突然のエンスト…。
路肩に停まって運転手がエンジンの点検をするも、どうやら原因は分からない模様。
エンジンをかけると一応かかるものの、少し進むとまたエンストを繰り返してしまうのです。
どうするのかと思っていたら、バスは進路を変えて走り出しました。
どうやら最寄りの整備工場に向かうようです。
100mおきくらいにエンスト繰り返しつつなんとか整備工場までたどりついたバスは、乗客を乗せたまま整備場に入り、整備開始。
普通、整備中って中の人降ろすものでは…?
メンテナンスすること1時間以上…。車内でバスの復活を信じて待つ乗客一同。
そして結局、、
バスは直りませんでした!!
こんなに粘ったのに結局直らないんかーいw
ややしばらくして、代わりのバスが整備場まで乗客をピックアップしに来てくれ、2時間以上のタイムロスを出しつつバスは再出発。
エンスト起こした時点で、代わりのバス呼んでくれれば良かったのでは?
乗客もみんなで整備工場に行ってバスの修理見守るとか、日本では絶対無いシチュエーションw
予定では4時間半で着くはずだったバスは、7時間以上かかってソフィアのバスターミナルになんとか到着です。
ソフィアの宿
ソフィアで宿泊したのは、Green Cube Capsule Hostel。
バスターミナルと市内中心地の真ん中くらいにあり、どちらにも歩いて行ける便利な立地のお宿です。
ドミトリーは、カプセルのようになっておりプライバシーが保たれるし、とても清潔広々で快適。
キッチンも綺麗で自炊しやすいし、申し分ないお宿でした。
ソフィア街歩き
《2024.1.3-4》
ブルガリア=ヨーグルトのイメージしか無いのですが、とりあえず街を歩いてみたいと思います。
まずは街の中心っぽい広場から。
ソフィアは、首都とは言え何となく地味な印象の街ですが、この一角を見るとヨーロッパっぽくてとても華やかです。
ソフィアの中心であるセルディカ駅の横には遺跡。
4世紀から6世紀の古代都市のものだそうです。
駅の中にも遺跡。
この一部だけ遺跡が残っていたということは無い気がするので、駅の下にも遺跡が眠ってるに違いありませんが、地下鉄を作らないわけにはいかなかったのでしょう。
「あ…遺跡出ちゃったけど見なかったことにしよ…」となっても不思議ではありません。
古代文明と現代文明の共存は中々大変そうです。
こちらはソフィア歴史博物館。
この建物はかつて温泉施設として利用されていたんだそうです。
ソフィアは、古代ローマ帝国時代から続く温泉地なんだそうですが、残念ながら市内には入浴できる施設は一つもありません。(ソフィア近郊にはあるらしい。)
なぜせっかく温泉が湧き出ているのに、わざわざ歴史博物館に改装したのでしょう。
温泉のままの方が絶対需要ある気がするのですが、ブルガリアの人はあんまり温泉に興味は無いのでしょうか。
建物の横には、温泉水垂れ流しの水飲み場があります。
“ここで風呂に入るな”という注意書きがありますが、このチョロチョロ温泉水で入浴しようとした人がいたのでしょうか。
この温泉は飲用だそうなので、効能を期待してたらふく飲みましたが、トイレが近くなっただけでした。
そもそもどんな効能があるのかは不明。
次にこちらは、ソフィアで一番の観光地だと思われるアレクサンドル・ネフスキー大聖堂。
1882年に作られたという巨大な聖堂です。
中は壁画が中々豪華な感じでしたが、撮影するならチケットを購入しなくてはいけないという、教会にしては商売じみた制約があったため中の写真はありません。(入場自体は無料)
アレクサンドル・ネフスキー大聖堂の直ぐ近くにある聖ソフィア聖堂。
5世紀作られ、この街の名前の由来にもなった教会だそうですが、その割には人もまばらで地味な印象。
こちらは、奇蹟者聖ニコライ聖堂。
ロシア正教の教会だそうです。
道理で外観がロシアっぽいと思いました。ロシア行ったこと無いけど…。
続いてこちらは、聖ネデリャ教会。
10世紀に作られた教会だそうです。
ここも中は壁画が大変豪華ですが、中は写真撮影有料だか禁止だかで写真無し。
ご覧のように、ソフィアの観光地と呼べる場所は教会がかなり多めです。
正直もう、教会はおなかいっぱい・・・
なので、この他にもいくつか有名だという教会を巡りましたが割愛します。
ちなみに、ソフィアの街のど真ん中には立派なモスクもあります。
ブルガリア国民の大多数はキリスト教徒ですが、14世紀から20世紀の初めまでオスマン帝国の支配を受けたことから、街にはその時代の大きなモスクも残っています。今でも人口の1割はトルコ人だそうで、モスクは礼拝に訪れる人で混みあっていました。
ところ変わって、こちらはZHENSKI PAZAR。別名を、ウーマンズマーケットと呼ばれているそうです。
野菜や果物などの食品の他、ブルガリアらしい品物もならんでいます。
写真は、ヨーグルトを作る土鍋だと思われます。たぶん。
野菜屋さんのおばちゃんたちのパーカーは、お揃いの肉食系。
ここではスーパーよりお安く、バナナやトマトをゲット出来ました。
そんなかんじで、ソフィアの街歩きはサクッと終了。
これと言って感動するような目立つ観光地はありませんが、都会過ぎずギラギラしてない街はなんとなく居心地が良かったです。
ちなみに、日本人のイメージ通り、ブルガリア人はよくヨーグルトを食べるようで、スーパーにはものすごい種類のヨーグルトが並んでいます。
せっかくなので、購入。
飲むヨーグルトはなぜかしょっぱく、食べる方のヨーグルトはプレーンの明治ブルガリアヨーグルト(砂糖加えてないやつ)と同じ味がしました。
明治ブルガリアヨーグルトは、明治の職員が1970年の大阪万博の“ブルガリア館”で本場のヨーグルトを試食したことが開発の発端だそうなので、同じ味ということは、それだけ明治が忠実に本場の味を再現できているということになります。
本場ブルガリアでは、ヨーグルトはそのまま食べるだけでなく料理に入れることも多いので、基本無糖なんだそうです。
そして、一個当たりの量がやたら多いです。
残さず食べたら、このあとすっかりお腹がゆるくなりました。
私事ですが、このソフィア滞在日は私の誕生日でした。
ケーキの代わりにヨーグルトをたらふく食べてお腹を壊しました。
おまけに、誕生日の夜にドミトリーの部屋に帰ると、同室のおばあさんが大号泣していました。
言葉が一言も通じないので、なぜ泣いているのか全く分からず…。
嗚咽を漏らしながら号泣するおばあさんをただオロオロしながら見つめるうちに、誕生日の夜は過ぎていきました。
なんだか、大変刺激的な一年になりそうな気がしてなりません。
次回は、ソフィアからルーマニアの首都ブカレストへと移動していきます。
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コメント
海外でのふとした行動が日本人全般へのイメージを作ってしまうことがありますよね。
気を付けたいです。
どうぞ健康・安全にお気をつけて旅をお楽しみください。
旅の恥は掻き捨てと言いますが、海外だからといって周りを気にしないような行動は慎みたいですね💦
ありがとうございます!