《2024.2.26》
本日はポルトから、“フォトジェニックな町”として人気らしいコスタノヴァ(Costa Nova)と、運河で有名な町アベイロ(Aveiro)に日帰り観光に出掛けます!
双方の町はバスで30分程の距離にあるようなので、1日で両方回ってしまおうと思います。
ポルトからコスタノヴァへ
早朝にポルトを出発し、まず向かうのはコスタノヴァです。
コスタノヴァは午後になると町全体が逆光になってしまい映える写真が撮れなくなるらしいので、午前中の到着を目指します。
ポルトからコスタノヴァへは鉄道かバスで行くことが出来ますが、いずれの場合も途中の町アベイロで乗り換えが必要になります。
鉄道だと、一番安いチケットで3.9ユーロ、バスだと4.99ユーロが最安でした。
私は何となく、いつもお世話になっているFlix Busをチョイス。
ポルトからアベイロに行く鉄道およびバスは、いずれもポルト郊外のCampanha駅から乗ることが可能です。

宿からCampanha駅へは地下鉄で向かいます。
帰りも乗ることになるので、2回分チャージして2.8ユーロでした。

地下鉄構内はこんな感じ。
改札は無く、自分で機械に乗車券をかざしてアクティベートする信用乗車方式です。
Flix Bus乗り場は、Champanha駅直結です。
分かりやすい電光掲示板があるので、乗り場に迷うこともありませんでした。

チケットは事前にネット購入しておいたので乗車もスムーズ。
ポルトからアベイロへは所用時間約1時間の道のりです。

車内はとても綺麗でガラガラに空いていました。

バスは定刻通り、アベイロのバスターミナルに到着。
上の写真の左側のカウンターが、コスタノヴァ行のバスを運行している会社のカウンターです。
カウンターで尋ねたところ、次のバスは10時55分で、運賃は2.8ユーロを運転手に直接支払うようにと教えてくれました。支払いは、現金かこのバス会社の交通カードのみで可能だそうです。
着いたバスターミナルでそのまま乗り継げるし、たまたま待ち時間もそんなに無くてラッキー。

コスタノヴァに向かうバスはやっぱりガラガラでした。

アベイロ出発から40分程で、バスは無事コスタノヴァに到着しました。
コスタノヴァ観光
コスタノヴァは、ストライプ柄の可愛らしい家が並ぶ小さな漁港の町です。
家の模様から別名『パジャマシティ』とも呼ばれており、近年はフォトジェニックな町としてSNSなどで人気が沸騰したのだとか。

なるほど、町のメインストリートには色とりどりの縞模様の家がずらりと並んでいます。
もともとこの地域は霧が発生しやすく、漁から戻った漁師たちが自分の家を見つけやすくするために縞々の塗装を始めたのだそうです。

しかしながら、これだけ縞々の家ばかりだと、かえって自分の家を見つけづらくはないでしょうか。
この中だとかえって単色のシンプルな家の方が目立つ気が…。

中にはストライプ柄ではない洒落た外観の家もちらほらあります。
きっと、家主さんは長いものに巻かれないタイプの方なのでしょう。

メイン通りは全長1km無いくらいの長さ。
中通りも合わせて写真を撮りながらぶらぶらと歩いても、1時間弱あれば十分な感じです。

町のメイン通りの反対側にはビーチもあり。
波が荒々しく海水も濁っていて、3分で退散しました。

メイン通りの端には、魚市場もあり。

そんなに大きな市場ではありませんが、中では新鮮そうな魚介類がたくさん売られていました。
残念ながらイートインできそうなお店は併設されておらず。

市場の近くの軽食屋でお昼ご飯。
メニューがポルトガル語のみで読めなかったので適当に指さしで頼んだら、とんでもないカロリー爆弾が来てしまいました。
お値段6.15ユーロ(約1000円)。
さて、コスタノヴァはこれ以上見る場所はなさそうなので、次はアベイロへと向かいます。
コスタノヴァからアベイロへ
コスタノヴァのメイン通りにあるインフォメーションセンターでアベイロ行のバスの時間を聞いたところ、バスは10:30、11:45、12:15、14:20、15:25、16:25にあるとのこと。

この時の時間は、13時。
なぜ13時台だけバスが無いのでしょう。
おかげで少々時間を持て余してしまいました。

14時20分、バス乗車。
来た時と同じように、運転手さんに2.8ユーロを直接支払います。

40分程で、バスはアベイロのバスターミナルに到着です。
アベイロ観光
アベイロの観光の目玉は運河のようなので、運河がよく見える場所に向かいます。
バスターミナルからは歩いて20分程の道のりです。

運河が近付くにつれて、町並みが何だかおしゃれな感じになってきました。

そしてついに運河に到着!
なるほど、カラフルな小舟が浮かぶ運河と、運河沿いの美しい建物は中々絵になります。

このカラフルな小舟はモリセイロと呼ばれ、元々は肥料用の海藻を運搬するために使用されていたのだそうです。(現在は100%観光用)
船のデザインは、持ち主が自分の船を分かりやすくするために自由に描きたいものを描いているのだとか。

・・・いや、なぜこのデザインに?
両手を切り落とされた騎士の絵を船に描くとは中々物騒です。
もしかしたら、勇敢なご先祖を讃えているとかなのかもしれません。



船のデザインは多岐に渡りますが、一番多かったのはセクシーなお姉さんが描かれた船。
船頭さんはきっと若いお姉さんが大好きなのでしょう。
この堂々としたスケベ感が、なんとも海外らしくて好きです。

気になるモリセイロのボートトリップのお値段は、1人13ユーロ(約2200円)~でした。
ちなみに、船頭さんたちはベネチアのゴンドラのダンディーなおじさま方とは雰囲気が違い、そこら辺にいるようなただの私服のおじさん。(←失礼)
どのくらいの距離を回るのか分かりませんが、少々予算オーバーなのでここはパスです。

大してやることも無いので町をぶらぶらと散歩します。
町には、何やら白いモナカのようなお菓子を売る店がちらほら。
このお菓子はオヴォシュモーレシュ(Ovos Moles)といって、中に黄身で作った甘いクリームが入っているのだそうです。
アベイロはこのオヴォシュモーレシュの発祥地で、ポルトガル人的には“アベイロ=オヴォシュモーレシュ”というくらい有名なのだとか。
私は甘いものがあまり好きではないため何となくスルーしてしまいましたが、あとから思えばいくら好みではなくてもここでしか食べられないのなら食べておけば良かったです。
食べた方はぜひその感想をコメント欄にてお知らせください。

さて、大したことは何もしていませんが、これにてアベイロ観光は終了です。
アベイロはその景観から『ポルトガルのベネチア』と称されているそうですが、はっきり言って両者はその規模感や豪華さの点で月とすっぽんくらいの差があります。
別にアベイロをすっぽん呼ばわりしているわけではありませんし、すっぽんだって滋養強壮に効く素晴らしい生き物でございます。
つまり何を言いたいかというと、アベイロには過度な期待をせずに行ってみるのが良いのではないかということです。
アベイロからポルトへ
帰りはまた、アベイロのバスターミナルからバスに乗ってポルトへと戻ります。

バスターミナルの近くには、アズレージョが美しい旧鉄道駅がありました。

本日3回目のアベイロバスターミナルです。

事前にFlix Busのチケットを買っていたのですが、なぜか違うバス会社のバスに乗せられました。
共同運行…?
まぁ追加料金も無く時間通りに出発したので結果オーライです。
バスは19時前に、行きと同じポルトのCampanha駅のバスターミナルに到着。
これにて、コスタノヴァとアベイロの一日観光は終了です。
どちらもさほど観光に時間を要する町ではないので、ポルトから日帰りで2つの町を回るのは時間的にも体力的にも無理なく丁度良い感じでした。
映える写真を撮りたい人、大きな街とは違う雰囲気を味わいたい人、メジャーな観光地は飽きたという人にはお勧めのコース。
ポルト観光で丸一日時間が余ったら旅程に組み込んでみるのが良いかもしれません!
次回は、ポルトからナザレという街を経由し、首都リスボンへと向かっていきます。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
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