《2024.2.27-29》
ポルトガルの首都、リスボン。
大航海時代には世界の中心とまで言われ、現在もポルトガルの人口の約3割が集中する大都市です。
世界遺産や人気の観光地も盛りだくさんなようなので、早速街歩きに出かけてみたいと思います。
ヨーロッパ旅もいよいよラストスパートです!
リスボン観光1日目
朝から快晴!
雲一つない青い空が美しい街並みを一層引き立たせてくれています。
絶好の街歩き日和です。
リスボンには入場料有料の世界遺産や博物館なども多数ありますが、リスボン一日目はとりあえず無料で楽しめるスポットを巡っていきたいと思います。

リスボンの街は道が整然と整えられ、とても歩きやすい印象。
これは、1755年に発生した大地震で街が破壊された後に、都市再建計画に基づいて道が整えられたからなのだそうです。
タイルなどで外壁が装飾された建物も、他のヨーロッパ諸国には類を見ない感じでとても異国情緒があります。

坂の多いリスボンでは、街のあちこちに路面電車が走っています。
とっても映える可愛い見た目とは裏腹に、乗車料金は1回3ユーロと全く可愛くありません。
市内には他にも電車やバスなどの交通機関がありますが、リスボン観光1日目はとりあえず交通機関は使わず、徒歩で粘ります。
サンペドロデアルカンタラ展望台
まず初めにやってきたのは、サンペドロデアルカンタラ展望台。
そこそこきつい登り坂を登らなくてはいけませんが、市の中心部から徒歩で十分アクセス可能です。

ここは、某消臭剤のCMのロケ地となった場所として日本人にはよく知られている場所だそうです。
少年が「ショーシューリキィーー!」と美声を響かせていたあのCMです。
ついこないだ見たような気がするあのCMですが、放送されていたのは14年も前なのだそう。
熱唱していたあの可愛らしい少年は、今や26歳だそうです。
展望台からの景色よりも、時の早さに思わず息を飲みました。そりゃ私も老けるわけだ。
サン・ドミンゴス教会
展望台から坂を下ってやってきたのは、サン・ドミンゴス教会。

外観は多少さびれた印象ですが、13世紀に建設された当時はリスボンで一番大きく立派な教会だったそうです。
無料で入れるとのことなので、ふらっと立ち寄ってみました。

中に入ってびっくり。
他の教会に見られるような美しい大理石の彫刻や鮮やかなタイル装飾は無く、柱や壁はあちこち痛んでボロボロ。
よく見ると、壁があちこち黒く焦げています。
この教会は、過去に何度か大きな地震に見舞われ、特に1755年の大地震では壊滅的な被害を受けたのだそうです。
さらに、1959年には火災に見舞われ、内部が全焼。
そんな幾多の災難に見舞われつつも、使える部分は残しながら再建され続けてきたのが現在の姿なのだそう。
一見ボロボロで不気味に見える内部の様子は、この教会が積み重ねてきた歴史を物語っているのです。
美しく煌びやかな教会もそれはそれで良いのですが、この教会にはここにしかない重みが感じられました。
メジャーな観光スポットではありませんが、リスボンに行ったらぜひ足を運んでみるのをお勧めしたい場所です。
コメルシオ広場
次は、海沿いにある街のメイン広場へと向かいます。

広場へと続くアウグスタ通りは、レストランやお土産屋が軒を連ね、大道芸人や露店も出ていて大変賑わっていました。

こちらが観光地としても有名なコルメシオ広場。
1755年の地震より前は、ここに立派な宮殿が建っていたのだそうです。
ヨーロッパらしい門や彫刻、建物が見られる大変立派な広場です。
Lisbon Story Centre
コルメシオ広場に面した観光案内所では、翌日の観光のためにリスボアカードという一日観光カードを購入しました。(リスボアカードについては次回の記事で詳細をまとめます)
カードを購入した際、窓口の人が「この隣にリスボンの歴史を知れる博物館があるから、見て行って!」と勧めてくれたので、行ってみることに。

それがこのLISBOA STORY CENTRE。
本来であればリスボアカードを使わないと入場出来ないのですが、「カード使うの勿体ないから、タダで見て行って良いよ!」とのことで、ちゃっかりご厚意に甘えました。

ここが意外にもとても充実の展示で、大航海時代や大地震、その後の街の再建についてなど、リスボンの歴史を詳しく知ることができました。
日本語オーディオガイドも借りられるので言葉の心配もいりません。(かなりつっこみどころ満載の日本語だったけど)
歴史を知ることでその後の街歩きもより充実したものになったので、リスボン観光の序盤でここに来れて良かったです。
リスボン大聖堂
コルメシオ広場から程近い場所に古そうな大聖堂があったので立ち寄ってみることに。

このリスボン大聖堂は、リスボン最古の大聖堂で1147年に建設が始まったのだそう。
この場所の地下からはイスラム教建築や古代ローマ時代の遺構も発掘されているそうで、この地には古くから様々な文明があったことが分かります。

一階の教会だけなら入場は無料。(2階の宝物殿は有料)
シンプルな内装でさほど感動するものではありませんが、坂道を登った先にあるので休憩にはもってこいです。
アルファマ
リスボン大聖堂の周辺の一帯はアルファマ地区と呼ばれるエリアです。
この辺りは、1755年の大地震でも倒壊を免れた建物が多く残り、『リスボンの下町』と言われているのだそうです。
近年では、古い建物をリメイクしたバーやおしゃれカフェも増えているそう。

正直思ったほど風情のある景色には出会えませんでしたが、確かに建物は古くて歴史がありそうな感じのものが多いです。

アルファマ地区にあるサンタ・ルシア展望台からは、オレンジ色の屋根が続く街並みとその向こうに広がる海を一望することが出来ます。
港にはたまたま豪華客船が着港していました。
大航海時代に思いを馳せながら、あんな豪華客船で船旅を楽しんでみたいものです。
サン・ジョルジェ城
アルファマ地区内にはリスボンを象徴するサン・ジョルジェ城という城があるそうなので、散歩がてら立ち寄ってみることにしました。
散歩がてらなどというと簡単にアクセスできそうな感じに聞こえますが、城は街を見下ろす丘の上にあり、その道のりはそこそこきついです。
距離的には大したことは無いのですが、上り坂が急なのです。

ゼーハーなりながら辿り着いたこちらが、城壁内への正門です。
この場所には紀元前2世紀にはすでに要塞が築かれていたのだそうです。
しかし、この先は残念ながら有料です。

入場料は15ユーロ。
貧乏旅人にはなかなかつらい金額です。
この城は城壁など所々に古い時代の遺構が残ってはいるものの、建物は度重なる地震で被害を受けて古い時代の物ではないようなので、入場はパス。
なぜ入場しないのにわざわざつらい坂を上って来たのかというと、“もしかして門の外からでもちゃっかり中の様子が見えたりするのでは?”と期待したからです。
これから行かれる方、私と同様の期待をしないでください。
この城は門の外からではなにも見えないし、課金しなければ何も楽しめるものはございませんでした。
セルカ・ダ・グラッサ庭園
城から歩けそうな所に景色の良い庭園があるようだったので、行ってみることにしました。
セルカ・ダ・グラッサ庭園というところにある展望台です。
場所は、上の地図の辺り。

ここからの景色が、絶景でした。
正直、消臭力の展望台よりもこちらの方がずっと景色が良かったです。
丁度日没の時間帯だったので、しばらく夕日を鑑賞して一日を締めくくりました。
名物ビファーナを食す
帰り道にポルトガルで人気のB級グルメの人気店があるようなので、立ち寄ってみることに。
AS BIFANAS DO AFONSOというポルトガルの豚肉サンドイッチ“ビファーナ”のお店です。

店の周りには人だかりができていましたが、提供がとても速いのでほとんど待たずに買うことが出来ました。
お値段は1個3ユーロです。

セルフでたっぷりのマスタードをかけていただきます。
これが、大変美味でした。
豚肉はピリ辛に煮込まれていて味がしっかりしており、パンによく合います。
西欧に来て以降は、物価高で肉らしい肉をほとんど食べていなかった為、久しぶりの豚肉が五臓六腑に染みわたりました。
一日中歩き倒してくたくたなので、本日の観光はこれにて終了です。
リスボン、建物も街並みも大変美しく、カメラのシャッターを押す手が止まらなくなるような街ですね!
明日は、本日購入したリスボアカードを使って引き続きリスボン観光を楽しんでいきたいと思います。
本日も、お読みいただきありがとうございました。
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