《2024.2.17-18》
イギリスのロンドンから飛行機でひとっ飛びして次なる目的地へ向かいます。

向かったのは、マルタ共和国。
ロンドンからは4時間ちょっとのフライトでした。
マルタ共和国とは
私同様、マルタ共和国と聞いてもピンとこない方もいるかと思いますので、以下に軽く情報を。
マルタ共和国基本情報
・マルタ島、ゴゾ島、コミノ島からなる島国。総面積は東京23区の半分くらい。
・場所はイタリアのシチリア島のすぐ下
・公用語はマルタ語と英語
・EU加盟国。通貨はユーロ
・物価はヨーロッパの中では安め
・人間と猫の数が同じ
英語も公用語として使われていることから、語学留学の渡航先としても人気があるようです。
(でも実際滞在してみた体感的には、マルタ語の方が多く使われてる気がする)
ちなみになぜ私が今回マルタに来ることにしたかというと、日本からの直行便も無い島国なのでこの機会を逃すと一生来ない気がしたから&ロンドンからの航空券が安かったから。
マルタの公共交通
さて、空港から宿へと移動します。
マルタは小さな島国なので、電車や地下鉄などは走っていません。
なので、一般的な交通手段はバス。
旅行者が使えるバスのチケットの種類は、主に以下の3種類です。
①1回券…2.5ユーロ(約400円)
バスのドライバーに現金かクレカのタッチ決済で支払い可能。
QRコード付きのレシートをもらうことができ、それがあれば2時間は乗り換え可能。
②tallinja card 12 Single Day Journeys…21ユーロ(約3500円)
12回バスに乗車できるカード。
1回券と同じく、2時間以内の乗り換えはノーカウント。
③tallinja card Expolore Adult…24ユーロ(約4000円)
1週間バスに乗り放題のカード。
※23時以降のナイトバスは割増料金だが③なら制限なく使える。
※上記の3種類以外にもフェリーの乗車がセットになったカードや学生カードもあるらしいが、ここでは割愛。
上の料金を見ますと、数回しか乗らないなら①のカード、9回以上乗るなら②のカード、10回以上乗るなら③のカードがお得といったところでしょうか。
マルタ島は小さな島ではありますが、徒歩で歩いて回るのは不可能。
マルタには5泊も滞在予定なのでカードの購入は必須であると思われます。

12回用のカードにするか・・・

それとも1週間乗り放題カードにするか・・・

結局、バス停のカード販売機の前で悩んでいるうちに乗りたいバスが来てしまい、どちらも買わずにバスに乗ってしまいました。
運転手から直接2.5ユーロの1回券を購入。
空港から宿のあるセントジュリアンは30分ちょっとの道のりです。

しかしどう考えてもカードは必要なので、結局翌朝に12回券のカードを購入しました。
このカードは券売機か取り扱いのある商店などで買えるのですが、そんなにどこにでも売っているわけではないので注意が必要です。(私はたまたま宿近くに売っているお店があった)
カードを買った店のおばちゃんには「1週間券の方がお得よ?4ユーロ足すだけで回数気にせず乗り放題なのよ!?本当に12回券でいいの!?」と念を押されました。
結論からいうと、5泊の滞在中なんとか乗車回数を12回に調整して使い切ったので、丁度良かったと言えなくもないかも。
しかし、12回しか乗れないことを気にしすぎて30分以上の道のりを徒歩で粘るような場面も何回もあったので、1週間券の方が快適だっただろうな…とは思います。
ちなみに、バスのルートや乗り場はGoogleマップで調べることが可能です。
が、、マルタのバスはほぼ確実に遅れるので、検索で出てくる時間はあまりあてにしない方が良いでしょう。
車内が混んでいるとバス停に人が待っていても停まらず通り過ぎることもあるので、バスに乗る時は時間に余裕を持って動かなくてはいけません。
マルタの宿
マルタでは、Follow the Sun Boutique Hostelに5連泊しました。
この宿が、かなりの当たり宿だったのでご紹介します。
ドミトリーは1泊15ユーロ。※変動あり
他の人もいたので部屋の写真はありませんが、ベッドはカーテンもあり清潔広々。

キッチンも手入れが行き届いていて快適に使えます。

共有スペースには十分な椅子とテーブルがあるので、座れなくて困るようなことも無し。

そして、何より特筆すべきはこの海を眺めながらの朝食!!
あくまでも私が宿泊した時の情報ですが、朝食はなんと宿泊料に含まれている上にビュッフェスタイルで食べ放題。
これで一泊2500円以下はコスパ最強です。
・・・上の写真を見て気付いたのですが、私朝から食パン6枚も食べてたんですね。
朝お腹いっぱい食べて昼ご飯代を浮かせようと、ついつい欲張ってしまいました。
我ながらドン引き。
この宿にはプールもあるのですが2月だった為さすがに泳いでいる人はおらず。プールがある宿に集まりがちなパリピ気質の旅行客もいなくて落ち着いて過ごすことが出来ました。
アクセス面では、空港や首都バレッタにバス一本で行くことも出来るので特に不自由なし。
強いて悪い所を上げるのならば、近所で放し飼いされている鶏の声がうるさいことくらいでしょうか。
マルタ島に行く節約旅人さんには、大変おすすめ出来る宿です。
ブルーグロット(青の洞窟)へ
マルタ島着の翌日は、島の南側にあるブルーグロットという観光地へ。
ブルーグロットとは青の洞窟で、ここでは小舟に乗って海岸近くの洞窟に入るアクティビティが人気なのだそうです。
青の洞窟は、光の差し加減の都合で午前中の方がきれいに見えるそうなので、早起きして出発。

ブルーグロットは公共バスでも十分アクセスが可能です。
最寄りのバス停近くから景色が既に絶景!
期待が高まります。

近くまでくると道沿いに看板もありました。
実は私、10年前イタリアに行った際に有名なカプリ島の青の洞窟に行くことを断念した経験があるので、青の洞窟に結構憧れがあったのです。
さぁ、今こそ10年越しの無念を晴らす時・・・!

・・・と思ったら、チケット売り場の扉は固く閉ざされていました。
本日のボートツアーは終日中止とのこと。。
理由は風が強いからだそうです。
ボートで洞窟に入るのは危険を伴うので風や雨の日は運休も多く、特に冬場はかなり運行率が低いのだとか。
体感的には風はほとんどないように感じたのですが…。
周りにいた欧米人観光客も『この風でダメならいつ船出せるっていうのよ!!』とぶちぎれていました。

仕方がないので、ボート乗り場からちょこっと海を眺めて帰ります。
ここでこんなに青いのなら、光が差し込む洞窟はさぞかし神秘的な青さだったことでしょう。

まぁ、展望台から見た景色が大変美しかったので、来てよかったということにしておきましょう!
ちなみに、別日にリベンジはしませんでした。
だって、こんなに晴れていて穏やかな日に中止なら、もはや数日ずらしたところで乗れない気しかしないから。
首都バレッタへ
さて、気を取り直して移動したいと思います。
次に向かうのはマルタ共和国の首都バレッタ。
ブルーグロットからはバスで1時間程の距離です。

到着。
マルタはその立地上、歴史上ヨーロッパ本土を守る砦として重要視されてきました。
そのためバレッタの街は強固な要塞で囲まれています。
要塞の中の街は首都とはいえ大変こじんまりとしており、頑張れば徒歩で一周できる広さ。
人口も7000人弱ほどなのだそうです。

ここは街のメイン通り。
ジェラート屋さんやレストランなどが多く並び、大変活気があります。

メイン通りを進むと、突き当りにはセントジョージ広場という街の中心広場があります。
広場沿いには博物館や宮殿などもありますが、さほど興味も無かったのと有料だったので入らず。

個人的にバレッタで一番感動したのは、その街並みの美しさ。
バレッタは16世紀頃に作られた街並みや建物が多く残っており、街全体が世界遺産に登録されています。
バレッタをはじめマルタの建築物は、“マルタストーン”と呼ばれる白っぽい石灰岩で作られているのが特徴。
イタリアのすぐ近くなので街の雰囲気もイタリアっぽいのかと思っていましたが、ここにしかないような独特の景観があり大変おもしろい!

“ガラリア”と呼ばれる出窓もマルタの建築の見どころです。
白い壁にカラフルな出窓が並ぶバレッタの街は、どの道をあるいても大変フォトジェニックで、シャッターを押す手が止まりません。

こちらは、ロウワー・バラッカ・ガーデンズという公園。
特に何があるというわけではありませんが、よく手入れされた庭園があり、多くの人で賑わっていました。

公園からは海辺の景色を望むことも出来ます。
こんな場所でお弁当を食べたら美味しそう。

さてここは、マルタに来た観光客が必ず訪れるという聖ヨハネ大聖堂。
この教会は、かつてこの地を治めたマルタ騎士団によって建てられたそうです。
マルタ騎士団は、かつてこの地に攻め入ろうとした数万人ものオスマン帝国軍を数千人の戦力で撃退したという、マルタのヒーロー的存在。
そんなマルタ騎士団が作ったこの教会は、マルタ一番の見どころと言っても過言ではありません。
事前に調べた情報では、観光客は15ユーロの入場料を払い、オーディオガイドを借りて内部を見学できるはずなのですが、教会正面のドア付近には特に受付のようなものは見当たらず。
ドアは全開だったので、その場にいた人に「入っても良いですか?」と尋ねたところ「どうぞどうぞ」とにこやかに入れてもらえました。
お金は払っていませんが、お言葉に甘えてお邪魔いたします。

内部は地味な外観からは想像もつかないくらい豪華絢爛!
さすがこの国一番の見どころと言われるだけのことはあります。

教会内部の床は一面色とりどりのタイルを使った絵で覆われていますが、これは全てマルタ騎士団の墓石なのだそうです。
全部で4000もあるという墓石は一つひとつ全て違ったデザイン。
不謹慎かもしれませんが大変芸術的です。
しかし、こうも床一面墓石で覆われているとどうしても墓を踏むことになってしまうのですが、大丈夫でしょうか。
眠っている騎士団の皆さんの上を歩くのは大変気が引けます。
後から分かったことですが、聖ヨハネ教会の観光客用の入口は正面とは別のところにあったようです。
私が行った時にはオーディオガイドを聞きながら見学をしているような人は誰もいなかったので、開館時間外だったのだと思われます。
ではなぜ正面のドアが開いていて見学させてもらえたのかというと、それは今も謎。
日曜日だったので、ミサの前もしくは後でたまたまドアが開けられていたのかも。

最後は、アッパー・バラッカ・ガーデンズという公園で夕日鑑賞。
歴史ある街並みの向こうに沈んでいく夕日は大変綺麗でした。
さて、バレッタから宿のあるセントジュリアンまでは、フェリー+徒歩で帰ってみたいと思います。
もちろんバスでも帰ることは出来るのですが、フェリーは片道2ユーロとお手頃で渋滞もなく便利そうだったので。

こちらがその時刻表。
バレッタとスリーマという街の間を、大体30分おきに運行しているようです。

思ったよりも綺麗で大きなフェリーです。

フェリーからは、ライトアップした夜のバレッタの街を見ることができました。
ちょっとしたクルーズみたいで得した気分。
そんな感じでマルタ一日目は終了。
2月のマルタ、暑くも寒くもなく爽やかで大変快適で気分よく街歩きを楽しむことが出来ました。
次回は、マルタの3つの島のうちの残りの二つ、ゴゾ島とコミノ島に遊びに行ってみたいと思います。
当ブログは、にほんブログ村のランキングに参加しています。
↓のバナーをクリックして、皆様の一票をぜひよろしくお願いいたします。

コメント