《2024.3.11-13》
世界一のウザい迷宮都市を抜け出したあとは、“青い街”として有名なシャフシャウエンへと向かいます。
モロッコ旅も、いよいよ終盤です。
フェズからシャフシャウエンへバス移動
フェズからシャフシャウエンへの移動は、CTMというモロッコの大手バス会社を利用しました。
パスポートとクレジットカードがあれば、公式HPから簡単に予約が可能。
13時半頃発、18時頃到着のバスチケットを購入し、お値段は120ディルハム(約2000円)でした。
フェズのCTMのターミナルは、上の地図の場所です。
旧市街からは、徒歩で1時間くらい掛かるのでちょっと不便。
タクシーの言い値は30ディルハム(500円くらい)だったのですが、“まぁ、最悪1時間歩けば着くか”と覚悟を決めて宿を出発。
結果、新市街の大通りにたまたま停車していたバスがターミナルの近くに向かうとのことで、運よく乗ることが出来ました。
お値段3.5ディルハム(約60円)。

こちらがCTMのバスターミナル。
それなりに立派な建物です。

待合スペースはこんな感じ。

トランクルームに入れなくてはならないような大きな荷物は、窓口で別途支払いが必要です。
荷物預け入れのお値段5ディルハム(約80円)。
そのお値段で、きちんとタグをつけてもらえて安全性が増すなら特に不満はありません。
バスの写真は撮り忘れましたが、そこそこ綺麗でした。
ただし、座席の間隔はかなり狭めで、足も組めない程。
体の大きいモロッコ人やヨーロッパ人旅行者は大変そうです。

道中は、青々とした畑の広がる大変長閑な景色でした。
砂漠をはじめ乾いた土地ばかりだと思っていたモロッコですが、こんなに緑美しい場所もあるのですね。
バスは約3時間半でシャフシャウエンの町へと到着しました。
シャフシャウエンの宿
シャフシャウエンでは、Hotel Abi khanchaという宿に泊まりました。

入口を入った瞬間、当たりの宿だと確信!
なんとも素敵な共有スペース!

おしゃれな椅子でくつろいでいたら、イケメンのお兄さんが丁寧にチェックインの説明をしてくれました。
ミントティーのウェルカムドリンク付き。
至れり尽くせりです。

部屋は久しぶりの個室です。
心なしか中国感が漂うインテリアでしたが、バスルーム付の個室にアップグレードしてくれて大変快適に過ごすことができました。
お値段は一泊10ユーロ(約2000円)。※私の宿泊時の料金です。
この宿の特筆すべき点は、おしゃれさや快適さだけではなく、そのロケーション。
シャフシャウエンの旧市街は山の斜面に位置しており、旧市街の中心に宿を取ると重い荷物を持って急な坂道を登らなくてはいけません。
その点、この宿は旧市街の入口に位置しているため、ほとんど坂を登る必要なし。
さらに、旧市街の外にあるCTMのバスターミナルへも歩いて15分~20分程でアクセスすることができるため、大変便利でした。
シャフシャウエンに行かれる方は、旧市街の入口付近で宿を取られることをお勧めいたします。
癒しのシャフシャウエン街歩き
到着日はすでに日が暮れてしまっていたため、宿の近くで食事をしてゆっくり過ごすことに。

通りすがった肉屋さんでは、鶏が所狭しとひしめき合っていました。
注文が入ると、その場で絞められて肉にされる鮮度100%のスタイルです。
ヒィヒィと声を上げている鳥たちを見ると切なくなりますが、普段美味しくいただいている以上安易に同情は出来ません。
いつもいただいている命に感謝です。

旧市街の外にある、地元民のおじさんしかいないドローカル食堂で晩ご飯。
シシカバブとポテト、パン、炭酸飲料で25ディルハム(400円ちょっと)。
余談ですが、この日はラマダンが始まる日の前夜でした。
ラマダンとはイスラム教の断食期間であり、日の出から日没まで飲食や喫煙、性行為などを断ち、信仰心を深めるのだそうです。
日が昇っている間は水すらも口にしてはいけない状態が約1か月も続くのだそう。
日中は閉まる店が多いと聞いていたので、食事難民にならないように商店で水やパン、バナナなどをたっぷり買い込んでおきました。

帰りにさっきの肉屋さんを通ると、鶏の数が激減していました。
地元民の人たちも明日からのラマダンに備えて、栄養を蓄えているのでしょう。
街はどことなくお祭り的な雰囲気で、花火なんかも打ち上げられていました。
・・・・・・・・・・・
さて翌朝。
改めて、“青い街”シャフシャウエンの旧市街を散策していきたいと思います。

少し歩いてすぐに納得。
この街は、確かに青いです!

どの路地を曲がっても青い!
露店のカラフルな民芸品が良いアクセントになり、大変映えます。



壁だけじゃなく、ドアも青い!
工夫を凝らしたおしゃれなドアが多く、写真に収めるのが楽しいです。

水場もなんだかとてもおしゃれ。

人気のない路地もなかなか映えます。

ここは、パンフレットなんかでよく目にする映える階段。
写真に興味の無い人が片手間にシャッターを切ったとしても映える完璧スポットです。
シャフシャウエンの旧市街は、本当にどこを歩いても青く、町全体が映えスポットです。

歩き疲れてふらっと立ち寄ったお土産屋さんの御主人が、美味しいミントティーを飲ませてくれました。
自分はラマダン中で水一滴飲めないにも関わらず、全く何も買おうとしないケチな観光客(←私)に飲み物を振舞ってくれるとは、仏のような心の持ち主。(イスラム教だから仏は目指していないでしょうけど)
シャフシャウエンの人はフェズとは打って変わって穏やかで親切な人が多く、大変癒されます。

癒しと言えば、ネコ。
モロッコはどの街もネコだらけですが、ここシャフシャウエンはその数が尋常ではありません。
上の写真でも半径3mくらいに5匹のネコがいますが、町全体がそんな感じでネコだらけ。
きっと、人が穏やかなのでネコも居心地が良いのでしょう。
ここは、ネコ好きにはたまらないネコ天です。

旧市街の中心のウタ・エル・ハマム広場という広場に来てみました。
上の写真の右側に写っているのは、カスバと呼ばれる要塞で、17世紀に作られたものだそうです。
現在は博物館になっていますが、入場料が掛かるので入らず。

広場に面したアイスクリーム屋さんでアイス購入。
ラマダン中でも、観光客が多い場所の店は昼から営業しているようです。
広場でアイスを食べながらくつろいでいたところ、土産売りの青年が話しかけてきました。
「何か買ってくれたら嬉しいけど、色んな国の人と話したいし英語の練習にもなるから、何も買わなくても大丈夫だよ!少し話さない?」とのことだったので、しばし彼と雑談することに。
「なぜこの町は青く塗られてるの?」という私の質問に、彼は迷わず答えました。
「インスタ映えのためさ!!」
・・・いやいや、インスタが世に出回る前からこの町は青かったでしょうよ。
彼によると、町が青く塗られ始めた理由は諸説あって、地元のお年寄りはそれぞれ自分が伝え聞いた持論を持っているのだそうです。
でもあまりに昔の事なので、はっきりしたことは正直分からないのだとか。
そして、現在のみに焦点を当てれば、建物が青く塗られ続けている一番大きな理由は観光客にたくさん来てもらって暮らしを豊かにしたいからなのだそう。
今の世の中は、SNSでバズれば観光客の爆増が期待できる!というわけで、インスタ映えはこの町の重要な任務というわけです。なるほどなるほど。(あくまでも彼談)

中には、上の写真みたいに“さすがに青すぎだろうよ”っていう路地もあったりしますが、これもSNSでバズるための努力というわけですね。(あくまで彼談。ちなみに彼はインスタやってないとのこと)
彼は本当に商売っ気も無く、にこやかにモロッコの色々なことを教えてくれました。
「シャウエンの人は穏やかで、この町はとても居心地がいい!フェズではひどい目にあったよ」と伝えたところ、フェズはモロッコ人でも嫌がらせされることが多い街なんだって。
そりゃあ、異国から女一人で来た観光客の私なんぞ格好の標的にされるわけだ。(フェズでの体験談はこちら)
「ラマダンがはじまってつらくない?」と聞いてみたら、「慣れているからだいじょうぶ!」とのこと。
彼曰く、ラマダン中は観光客が減るので、ゆったりと本来の町の姿を見られて観光にはとてもおすすめとのことでした。
みなさん、モロッコに行くならラマダン中が意外と狙い目かもしれません。
彼からは結局キーホルダーを一つ買ってお別れしました。
色々教えてくれて感謝!
町歩きの最後は、町が一望できる高台へ上ってみました。
↑の地図の辺りです。
旧市街からは徒歩で20分くらいの上り坂です。

高台からの眺めが、こちら。
こうしてみると、本当に旧市街全体が青いのが分かります。
周囲には山があって、緑も多くて本当に長閑な良い所です。

しばらく景色を眺めていると日が沈みました。
黄昏時の青い街もまた素敵です。

夜は、宿近くの口コミの良いレストランへ。
頼んでもいない前菜とパンが出てきてテンションが上がります。

メインはこちらのエッグケフタタジン。
お肉と半熟卵が絶妙に絡み合い、とても美味。
モロッコで食べたご飯の中で、これが一番美味しかったです。
お値段は前菜とパンも込みで45ディルハム(約700円)。
あまりの美味しさにがっついて、口の中を盛大にやけどしました。

夜の雰囲気も素敵なシャフシャウエン。
来る前は「インスタ映えの町とか別に興味ないけど、せっかくだからちょっと寄っておこう」くらいのノリでしたが、ただ映えるだけではなく人が親切で大変居心地が良く、大好きな町になりました。
こんなことなら、フェズからもっと早く移動してシャフシャウエンで数日のんびり過ごせばよかったです。
ちなみに、町はとてもこじんまりとしているので1日あれば十分に楽しめると思います。
シャフシャウエンからマラケシュへ
後ろ髪を引かれる思いではありますが、次の国へ移動する航空券も予約しているのでシャフシャウエンからマラケシュへと戻ります。
移動は前回もお世話になったCTMで。
チケットは事前に予約しておきました。
シャフシャウエンからマラケシュ行(途中カサブランカで乗り換え有り)でお値段193ディルハム(約3000円)。
シャフシャウエンのCTM乗り場は↑の地図の場所。
旧市街の入口からなら歩いて20分弱です。

こちらがCTMのターミナル。
とてもこじんまりとしています。

大きな荷物はやはり窓口で手続きが必要。
荷物代7ディルハムを支払いタグをつけてもらいます。

乗車までの時間に前日買っておいたサンドイッチを食します。
サンドイッチの具がまさかのお米でした。
モロッコでは一度も目にしなかった米が、こんなところに隠れていたとは。

朝7時、バスはシャフシャウエンを出発。
地形の問題なんだと思いますが、道が曲がりくねっており車内は酔う人が続出していました。
真後ろの席から、ビチャビチャっと何かがビニール袋にぶちまけられた音が聞こえ酸っぱい臭いが漂った時には、危うく先ほど食したお米サンドが逆流しそうになりました。
(酔い止めを飲んでいたのでギリギリセーフ)
さらに、カサブランカで乗り換えた後のバスでは、ラマダン中で断食している為か隣のおじさんの口臭がすさまじく、またしてもお米サンドが逆流しそうになりました。
(酔い止めを飲んでいたのでギリギリセーフ)

こうして何とかマラケシュに到着。
早朝に出発したにも関わらずマラケシュ着は17時過ぎ。
ちょっぴり疲れて見上げた空には虹が掛かっていて、何だか得した気分になりました。
さて、これにて私のモロッコ一周旅は終了です。
モロッコ、嫌な思いをすることもあったけれど、雄大な砂漠あり、異国感を感じる旧市街や独特の文化ありで、大変楽しかったです。
アラビアンな世界観を堪能したい方、かわいい雑貨を買いたい方、砂漠でラクダに乗ってみたい方にはおすすめの国です!
マラケシュに1泊したあとは、早朝便で次の国へと旅立ちます。
というわけで、次回は、古代遺跡の宝庫エジプトに入国するところから始めたいと思います。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
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