《2023.12.20-21》
アテネで遺跡を堪能した後は、隣国アルバニアへと移動していきます。
移動方法はバスか飛行機になるのですが、私の場合はもちろん値段の安いバスです。
アルバニアは、誰が言い出したのか“99%の日本人が人生で一度も行かない国”などと言われている国です。
他にも日本人が行かなそうな国はたくさんありそうなものですが、ヨーロッパに位置しながらその名前すら聞いたことがないという人も多いことから、そんなふうに言われているのでしょう。
アテネからアルバニアの首都ティラナへ向かうバスはネットでもそこそこ情報が出てくるのですが、私が行きたいのはティラナではありません。
私の目的地は、アルバニア南部のジロカストラという町です。
ジロカストラは、少し北のベラトと合わせて歴史的な街並みが世界遺産に登録されているのですが、位置的に、ジロカストラ→ベラト→ティラナという順番で回った方が効率が良さそうなのです。
ジロカストラ行のバスを運行しているバス会社の情報がなかなか見つからなかったため宿のスタッフのお姉さんに相談したところ、お姉さんがいくつかのバス会社に電話で確認を取ってくれました。(感謝)
そして、その中でも対応の良かったTop linesというバス会社で予約をすることに。
ホームページでもジロカストラで停まることが確認できたので安心です。
チケットは、ネット購入は出来なかったため前日にバス会社の窓口まで買いに行きました。
上の地図の場所がそれです。
この周辺にはバス会社がたくさん集まっており、国際バスも多く運行されているようでした。
アテネから長距離バスに乗りたい場合は、この辺りで聞き込みをすればどうにかなりそうです。
ジロカストラまでのチケットは40ユーロでした。
これは本来アテネからアルバニアの首都ティラナまでの運賃のようですが、途中のジロカストラで降ろすことも可能、ただし運賃は同じだよということらしいです。
40ユーロというと6000円を超えていますので、なかなかのお値段です。
しかし、この周辺でもうひとつだけ見つかったジロカストラ行を運行するバス会社でも同じ値段を言われたので、それが相場なんだと思います。
出発は朝8時か夜7時半とのことでしたが、出来るだけ夜行バスでホテル代を浮かせたかったので夜便を選択しました。
《2023.12.21》
翌日。
夜7時半のバス乗車まで時間があるので、日中は海を見に行ってみることにしました。
行ってみたのは、上の地図のあたりのビーチ。
アテネ市街地からも、市内バスで簡単にアクセス可能です。
ほー、これがエーゲ海か!
大都市のビーチとは思えないほど水の透明度が高いです。
ギリシャ国旗って、なんて海に合うのでしょう。
海を見ながら一杯。
ギリシャでは店で飲むビールの値段は安くないのですが、海を見たらビールを飲まなくてはいけないというマイルールがあるため、それに従います。
ギリシャはサントリーニ島などのエーゲ海の島々も観光地として有名ですが、一人で行くと寂しくなりそうなので今回は行くのをやめました。
でも少しそれが未練になっていたので、海沿いでビールを飲めて良かったです。
さて、宿で荷物をピックアップしてバス会社に向かいます。
さよならアテネ!
バス会社の裏手にある乗り場から、バスに乗車していきます。
バスは降り過ごすと首都ティラナまで行ってしまう為、乗る時に運転手のおじさんに“Gjirokastër”と書かれたチケットを見せ、「ジロカストラで降ろしてください」と伝えておきました。
おじさんは深くうなずいてくれたので、これで安心です。
バスは定刻をやや遅れて、7時半過ぎに出発しました。
車内は特に不自由なこともなく、綺麗で快適。
順調に走行したバスは、深夜2時半頃国境に到着しました。
イミグレは、ギリシャ側・アルバニア側ともにとても簡単なパスポートチェックのみでした。
荷物審査も無し。
返されたパスポートを見てびっくり。
ギリシャの出国スタンプ、薄っ・・・!
大雑把なお国柄だとは思っていましたが、最後の最後まで雑w
ギリシャのそういうところ、嫌いじゃないです。
国境通過後、またバスは走り始めました。
深夜なので睡魔に負けウトウト・・・。
1時間程経った頃でしょうか。
そろそろジロカストラに着くころかと思い、ふとGoogleマップを見ると、
なんと。
ジロカストラ通り過ぎてる!!!
慌てて立ち上がり、すぐさま運転席へ。
私「私ジロカストラで降りるはずだったんですけど!」
運転席「なんだと!!?もう通り過ぎちまったよ!何でもっと早く言わないんだ!!?」
私「乗る時言ったじゃないですか!」
運転手「知らねぇよ!(怒)」
・・・いや、降ろし忘れた上に何キレてるんだよ!
怒りたいのはこっちだっつーの!!!
ってか、乗る時のあの深いうなずきは何だったの。
バス会社も、ジロカストラ行のチケット売ったなら、ジロカストラできちんと停まるように運転手と打ち合わせしといてよ。
結局、バスは細い田舎道で無理やりUターンし、来た道をジロカストラに向け戻りました。
ざわつく乗客…。
現地語なので定かではありませんが、
「なんで戻り始めたんだ?」
「あのアジア人のせいっぽいぞ!」
みたいなことを言っているに違いません。
いや、私のせいじゃないですからね!
幸いバスはジロカストラからまだそう遠くない場所にいたらしく、10分ちょっとで戻ることが出来ました。
既に気付いてはいましたが、ここで降りるのは私だけ。
バスの窓からの視線を集めながらトランクケースの荷物を出してもらい、なんとか無事ジロカストラ到着です。
時刻は朝の4時前。
着くまで気付いていなかったのですが、ギリシャとアルバニアの間には1時間の時差があり、アルバニアの方が時間が早くなるようです。
道理で、色々あった割にはえらい早い時間に到着したわけです。
さすがに宿に行くには時間が早すぎるので、バス停で時間潰し。
この町には、カフェやマックなどというものはありません。
人も車も動物もまるで消えてしまったかのように静まり帰った町で、日が昇るのをじっとまちます。
早朝6時くらいまで時間を潰しましたが、寒さが限界に達したので宿に向かうことにしました。
ジロカストラの町は、大通りはアスファルトで舗装されているものの住宅地や旧市街は石畳の道が続いています。
キャリーバックを引きずっての凸凹で急な登りの道は、本当に地獄でした。
ジロカストラで宿泊したのは、Friend’s Guesthouse & Hostel。
まだ朝日も昇らないような時間に到着してしまったので1泊分余分に宿泊料を支払う覚悟でしたが、快くベッドを用意してくれ、追加料金を求めることもなくすぐにチェックインさせてくれました。
夜行バスでほぼ眠れなかったため、この日は宿で仮眠を取ったりだらだらと過ごしておしまい。
次回は、ジロカストラの町歩きに行ってみたいと思います。
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