≪2023.8/10≫
ついに旅がはじまりました!
地元北海道を出発した飛行機は、羽田空港に到着。
ターミナルを移動し、第3ターミナルからタイへ出発です。
乗るのはタイ航空の深夜便。12時35分発です。
多くの旅人にとって、空港は始まりの高揚感でワクワクする場所なのではないかと思います。
しかし、実のところ私のテンションは全く上がっておりません。
家族や友人のいる日本を離れる寂しさなのか、それとも旅への不安なのか、自分でもよく分かりませんがとにかく憂鬱なのです。
羽田空港は、深夜にも関わらず人で溢れかえっておりとても賑やかで保安検査場も激込み。
前に並んでるお姉さん2人の自撮りに映り込まないようにこそこそと身を潜めながら長蛇の列に並び、ついに出国の時です。
飛行機は定刻通りに飛びました。
飛行機の窓からは煌びやかな東京の夜景がきれいに見えました。
あ…東京タワーだ。あっちはスカイツリーかな。
ぼんやりと東京の街を見ながら頭に浮かんだのは、
「本当にこれで良かったの?」
ということ。
実家で会った姪っ子たちかわいかったな。
私だって日本にいれば、結婚して子供ができて…まだギリギリそういう未来が待ってる可能性もあったんじゃないの?
両親だって本当はそれを望んでただろうし…
仕事も辞めてしまったけど、また帰ったら働かなきゃな。
でも、今までの待遇はもう無理だろうな。
明日になれば友達や家族や元同僚たちはまたいつもと同じ一日が始まる。
でも私は海外でぽつんと一人。
どんな明日を過ごすのも自分次第。
それって自由で最高だと思ってたけど、どこへ行って何をするか毎日全部決めなきゃいけない毎日って大変だろうな。
自由って案外不自由なのかも。
旅、楽しめるかな…
そんなようなことをぼんやり考えてたら一睡もできず。
若干眠くなった日本時間4時半ごろに機内食が配られはじめ、寝るタイミングを失い、100%徹夜のまま私はタイのスワンナプーム国際空港に到着しました。
緊張感はありません。
タイには2013年から3年ちょっと暮らしていたので、“あぁ、久しぶりだな。”と思った程度です。
空港のトイレで軽く化粧をしようと思ってポーチを出したら、眉切バサミがBBクリームに突き刺さってポーチの中身が全てドロドロになっていました。
幸先悪…
市内へは、エアポートリンクで向かいます。
空港直結の駅だからか、ホームにいる警備員は大変厳しく、客が少しでも床の線をはみ出そうものならけたたましく笛を吹き鳴らし、笑顔は皆無です。
あれ、タイってこんなんだっけ?微笑みの国じゃなかった?
市街地に着き宿に向かいます。
ボロボロのバスと物凄い数のバイクとけたたましいクラクションがタイに来たことを感じさせます。
宿までの道は、これでもかというくらいの悪路でした。
歩道のタイルが何十メートルにも渡って全て剥がされたまま放置されており、所々“落ちたら大怪我するんじゃないか”と思うような穴も開いています。
メインバックは引きずって歩くことが出来ず、早速リュックとして背負う羽目になりました。
重い…暑い…つらい。
早朝に宿についてしまった為まだチェックインは出来ず、荷物だけ預かってもらい早速出かけます。
まず初めに来た場所は、スネークファーム。
正式名称は、QUEEN SAOVABHA MEMORIAL INSTITUTEという赤十字の病院です。
ここでは予防接種をしてもらいます。
何しろ私は日本で一本も予防接種を打って来ないという舐めたことをしてしまったのです。
※予防接種の詳細は別記事にまとめます。
お会計の時、現金が足りず慌ててATMでキャッシングをしました。
明細を見てびっくり。レートめちゃくちゃ悪い!!
私が住んでいたころはタイバーツを3倍にすれば日本円に換算することが出来ましたが、今は4倍にしても足りないくらいなのです。
分かってはいましたが、これには中々ショックを受けました。
5本の注射を打ってもらい薬漬けになったあとは、歩いてサイアムという街の中心地に向かいました。
病院からは大体徒歩で20分くらい。着くころには汗だくです。
巨大ショッピングモールのサイアムパラゴンは相変わらず豪華絢爛で活気にあふれています。
何も買いたいものは無いのですがとりあえずぶらぶらと歩きまわります。
そして気付きました。
物価、すごい上がってる。
私の記憶では60か70バーツくらいで食べられたマックのセットが、余裕で100バーツを超えています。
円安のことも考えると、日本円に換算すれば物価が住んでいたあの頃の倍近くなったような印象です。
あぁ、もう私が知ってるタイじゃないんだ。
何でも安くて気兼ねなく美味しいものをお腹いっぱい食べられるタイは、もう無いんだ。
そんなことを思いながらフードコートで背中を丸めてひとり昼食を取りました。
このランチで70バーツ(=290円)
何だか、一つ一つの小さな出来事がパンチを食らわされたみたいにダメージを与えてきます。
とりあえず宿に帰りチェックインをした後は、カバンも開けずベッドに横になりそのまま仮眠を取りました。
あぁ…疲れた。
起きた頃には外は暗くなっており、そして土砂降りの雨が降っていました。
徒歩2分の場所にあるコンビニで適当に夕ご飯を買い、やっぱりコンビニ商品も高くなっていてそこでまたダメージを受けながら宿へ。
部屋で夕飯をとってシャワーを浴びた後は、またすぐに眠りにつきました。
≪2023.8/11≫
よく寝ましたが、まだ気持ちはさっぱりしません。
そこで私は決めました。
今日はとことん休む。
人には色んな気持ちの切り替え方があると思いますが、とにかく寝てだらだらして好きなように過ごすのが、私にとっては一番のリセット方法なのです。
それに、前日徹夜のまま予防接種5本も打っているのですから、副反応が出ることも考えて安静に過ごす必要があります。(そんなこと病院では一言も言われなかったけど)
せっかくタイに来たんだから…みたいなことは今日は考えません。
とにかく寝たいだけ寝てだらだら過ごす!
これは旅の放棄ではなく、私にとって必要なリセット休暇です。
宿についている食パンとジャムのみの朝食を取った後は部屋に戻り再びベッドにもぐりこみました。
ネットフリックスを見て、宿にあった東野圭吾の小説を読んで、ビッコマで漫画まで読んで昼寝して…
昼寝から目覚めた時にはもう窓から夕陽が差し込んでいました。
寝過ぎで頭痛がするしまぶたもパンパンですが、頭の中はすっきりとしました。
お腹もすいたので近くのスーパーに買い物に行きます。
何だか、景色が昨日とはちょっと違って見えます。
相変わらず歩道のタイルはガタガタだしクラクションはうるさいし何か臭いタイの街だけど、人はみんなにこやかだし屋台の食べ物がどれも美味しそうに見えます。
ゆっくり休んだことで、疲れが取れて気持ちも少しすっきりした感じです。
あぁ…タイ、変わってないじゃん。私の好きなタイだ。
私きっと疲れてたんだ。
寂しいし不安なのは変わらないけど、でもきっと大丈夫。
これからどんな明日が来るか分からないけど自由を思い切り楽しもう。
お金のことももう気にしません。
使うために今まで働いて貯めてきたんだから。
それに、タイの景気とか経済のことはよく知らないけど、街の人は誰も暗い顔なんてしてないし何も変わってないのです。
よそから来た私が“物価も上がってもうあの頃の住みやすいタイじゃない”みたいなことを言うのは失礼ってもんです。
よし、リセット出来た!!(たぶん)
明日からは外に出たいと思います☺
当ブログはにほんブログ村のランキングに参加しています。
↓のバナーをクリックして、皆様の一票をぜひよろしくお願いいたします。
※まだブログの要領が掴めていませんが、これからは“世界一周日記”と“海外情報”は分けて記事にしていこうと思います。
もっとこうした方が見やすい!等ございましたら、ぜひコメント欄にてメッセージいただけましたら幸いです☺
コメント
初めまして。
とうとう世界一周の旅が始まったんですね。楽しみです〜!
タイはもう13年近く行っていないので、物価の高さに驚きました。
私が通っていた頃の感覚では、屋台で一食30バーツが基本でした。バーツを3倍したら円の感覚でしたよね、今4倍なんですね。
海外旅行保険の高騰にも驚きました!何年も旅する人にはきついですね。
最後まで安全に楽しく旅が出来ますように!
はじめまして!コメントありがとうございます。
10年前なら屋台で1食100円ちょっとでごはんが食べられたのですが、今はその倍以上になった感覚です。
それだけタイも経済的に発展したということなのかなと…
失礼ですが、SonokoさんとはもしかしてあのブロガーのSonokoさんでしょうか?
アメブロで旅ブログを書いている(いた)Sonokoです。
今はもうあまり海外には出られないので、世界一周を一緒にしている気分でブログを楽しませてもらいますね。
20年前のタイでは、パジャマみたいなペラッペラのタイパンにビーサン、スッピンでISETANやサイアムスクエアに行ってましたけど、今のタイではそんな格好で恥ずかしくて歩けませんね(笑)
『安い途上国で旅行しやすい』と思っていた国々がどんどん発展して物価も高くなりましたね。
やはり!Sonokoさんの旅ブログ陰ながら読ませていただきました!
タイの次はインドかなぁと思っていますがSonokoさんみたいなインドのプロになれる自信は到底ありません…!尊敬です。
はじめまして。
世界一周準備ランキングの時から応援していました!
SACHIEさんの旅がどうか安全で、素敵な旅になりますように。
応援しています!( ◠‿◠ )
ありがとうございます!
あんなに放置しがちだったのに読んでくださってたなんて感激です。
安全には気を付けて楽しんでいこうと思います!