【北マケドニア】ティラナからスコピエへ&スコピエ街歩き

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ティラナからスコピエへ

《2023.12.30

アルバニアの首都ティラナから、隣国北マケドニアの首都スコピエへと移動していきます。

ティラナの国際バスターミナルは、大きな建物は無く、小さなバス会社のオフィスが並んでいるかんじでした。

チケットを買ったのは、DRITA TRAVELというバス会社。

朝の8時出発で、運賃は20ユーロでした。
カード払い不可で、アルバニアの通貨レクの支払いだと若干割高になるようです。

乗ったのは、小型のミニバス。

定員20人ほどの小さなバスです。

※2024年にティラナの市街地から6kmほどのところに新しいバスターミナルが出来たようです。
今後国際バスの発着場所も変更となっていく可能性があるので行かれる方は要確認。

驚いたことに、この小さなバスには日本人のご夫婦が乗っていました。
日本からの短期旅行で、アルバニアと北マケドニアを回られているとのこと。
思わず、「なんで日本からわざわざこんなところに来たんですか⁉」などと言ってしまいましたが、各方面に大変失礼な発言だったという自覚があります。
この場を借りてお詫びいたします。

アルバニアと北マケドニアの国境では、バスの運転手さんが乗客全員分のパスポートを回収し、イミグレに持っていくというスタイルでした。
しかも、アルバニアの出国審査と北マケドニアの入国審査を同時にやってくれたのか何なのかよく分かりませんが、なぜかチェックは1度のみ。
荷物の確認無し、バスから降りる必要もなしという大変楽ちんな国境越えでした。

バスは夕方近くなってからスコピエのバスターミナルに到着しました。

スコピエの宿

スコピエの宿は、ホステルバレンティン2にお世話になりました。

一泊7ユーロと大変お安く、バスターミナルから徒歩3分で立地も抜群なありがたいお宿です。

チェックイン後は、スーパーで買い出し。
宿のオーナーさんが、少し離れたところに安いスーパーがあると教えてくれた上に一緒に付き添ってくれました。

大晦日と元旦は北マケドニアでも閉まってしまう店が多いようなので、食料難民にならないように多めに食材を買い込みました。(この日は12月30日)

スコピエ街歩き

《2023.12.31》

翌日、スコピエの街を歩いてみました。

パリの凱旋門風の門。
2012年に出来たばかりで、今のところ、この門をくぐって凱旋した人は誰もいないようです。

ギリシャのパルテノン神殿を意識してそうな建物。
博物館だそうですが、こちらももちろん近年建てられたものです。
そして、建物の前の橋には、圧力を感じるほど大量の銅像。

この街は、至る所に銅像があります。
なんでも、街の魅力を増すためのプロジェクトの一環として、政府が資金援助を行って街中に大量の銅像が作られたんだそうです。

どこかで見たような建築物と言い、大量の銅像と言い、どこを目指しているのか若干謎な街です。

街の真ん中の広場には、古代マケドニア(古代ギリシャ人によって建国された国家)の英雄であるアレクサンダー大王の巨大な銅像。
そもそも“マケドニア”という名前を国名にされた時点で北マケドニアに抗議を申し立てていたギリシャは、このアレクサンダー大王像に対しても怒り心頭し、両者は対立状態にあるんだそうです。
そうなることは明らかだったのになぜこんな銅像を建てたの北マケドニア。

広場では、クリスマスマーケットが開催されていました。

フォトコーナーの着ぐるみが、素の顔を見せすぎてて吹きました。
お姉さん、顔が死んでます。

子供が近付いてきたら、咄嗟に頭かぶる・・・けどずれてるw
子供も怖がって腰が引けてます。
スコピエ、建物も人も突っ込みどころ満載ですが、なんとも憎めない街です。

そんな、独特な雰囲気を醸し出しているスコピエは、世界中の人が知る偉人マザー・テレサの出身地でもあります。

こちらは、マザー・テレサ記念館。
マザー・テレサが洗礼を受けた教会の跡地に建てられたそうです。

中には、マザー・テレサの経歴や写真、身の回りの品やノーベル賞受賞に関する資料などが展示されています。
入館料は無料。

マザー・テレサは、このスコピエで18歳まで生まれ育ったんだそうです。
スコピエの人はそのことを大変誇りに思っているようで、市内の土産物屋ではマザー・テレサのグッズなどもよく見かけます。

マザー・テレサ記念館のあとは、旧市街へ。

旧市街には、オスマン帝国時代の古い建物が多く残っています。

古い建物を活かしたカフェやバーもあり、大変良い雰囲気です。

市場もあり。
年末の買い出しなのか、大変賑わっていました。

場内売り場には食料品もあります。
天井から吊るされた大量の唐辛子。

肉屋さん。
売り方も買い方もとてもワイルドです。

旧市街の近くの丘の上には、市内を一望できる城塞もあり。

無料で入れるそうなので、せっかくだし登ってみました。

なかなか良い眺め!
こうしてみると、スコピエは結構大きな街です。

眺めは最高でしたが、城塞内部は荒れ果てていました。
この城塞は6世紀に築かれた歴史あるものらしいので、きちんと発掘すれば何かしら歴史的発見や観光資源が眠ってそうなものですが、完全に野ざらし状態です。
市内に銅像やパクリ建造物を作りまくる前に、こちらをきちんと保存する方が先なのでは…?という気がしてなりません。

夜は、大きなスーパーへ。

宿で、量り売りのお惣菜と、自炊したスパゲッティで夕食です。
この日は大晦日。
年越し感ゼロのメニューですが、そばもスパゲッティも麺類には違いないので、まぁ良いのではないかと思います。
日付が変わる深夜12時ごろ、外から乾いた爆発音や悲鳴が聞こえるので暴動でも起きたのかと思ったら、みなさん新年を迎えて盛り上がっていただけでした。
私は特に宿から外に出ることもなく、就寝…。

《2023.1.1》

元旦の朝のスコピエは街から人が消え、静まりかえっていました。
お店も閉まっているところが多かったです。

広場には謎に大量のバイク。
ライダーの皆さんが、そこかしこでビールを乾杯しながら新年の幕開けを祝っています。
どうか、そのまま飲酒運転をして新年早々大事故などということになりませんように。

ライダーの皆さんを見ていたら私もビールが飲みたくなったので、数少ない営業中のレストランで一杯。
店員さんにおすすめされた北マケドニア料理だという料理は、なんとなくカレーの味がしました。
料理 390ディナール(約990円)
ビール 170ディナール(約430円)
日本とほぼ変わらないようなお値段です。

そんなかんじで、スコピエ観光は終了。
なんとも言い難い新年の幕開けですが、どうか今年も楽しく旅が続けられますように。

北マケドニアには、オフリドという世界遺産の街があり旅人さんの間では大人気のようなのですが、冬で雪に閉ざされているそうなので今回は行きません。

次回は、スコピエからお隣ブルガリアの首都ソフィアへと移動していきます。

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