《2024.1.25》
美しい町並みに魅了されたチェコから、隣国オーストリアへと移動していきます。
チェスキークルムロフからオーストリアの首都ウィーンへの移動方法は、大まかに分けると以下の3つ。
①観光客向けシャトルサービス(Bean Shuttleなど)
所要時間:4時間程度
値段:40ユーロ~
②バス(Flix Busなど)
所要時間:8~9時間
値段:27ユーロ~(時期や時間帯によって変動あり)
③列車(チェコ鉄道など)
所要時間:4~9時間
値段:425コルナ(17ユーロ)~(路線や列車の種類によって変動あり)
※他にも、バスと列車を組み合わせる方法などがありますが割愛します。
※ウィーンは英語ではVienna(ヴィエナ)です。英語で検索する際Wienと入力しても出てこないので要注意。
①のシャトルバスサービスは、チェスキークルムロフの宿でピックアップしてもらえる上に、ウィーンまで直行で行ってくれるので、一番楽だし時間も最短で移動することが可能。
しかし、当然のことながら料金は一番お高く、片道40ユーロから。
時間が限られている短期旅行者ならシャトルバス一択でしょうが、貧乏旅人の私としては、ここはもう少し節約を目指したいところです。
続いての候補は、②のバス。
チェスキークルムロフからウィーンへは、どのバス会社も直行便が無く、プラハなどで乗り換えが必要なので時間が掛かるのが少々難点です。
残る候補は③の列車。
チェコ鉄道の公式HPで検索してみたところ、バス同様列車も直通は無く、乗り換え地や列車の種類により所要時間や値段はかなり幅が大きい模様。
そんな中で見つけたのが、最安値の425コルナの格安列車。
しかも、所要時間も5時間程で、バスより早い!!
これはもう、列車で行くしかありません。


こちらが、購入したチケットに書かれた運行の詳細です。
České Budějovice(チェスケー・ブジェヨビツェ)という舌を噛みそうな名前の街までのチケットが75コルナ。
そこからリンツという街で乗り継ぎ、ウィーンまで行くチケットが350コルナ。
合計425コルナ(17ユーロ)です。
※値段は路線や時期により変動するので、現在も同様の値段のチケットがあるかは不明。
チケットはチェコ鉄道のHPからオンラインで購入することが出来ました。
決済が完了したら、メールアドレスにQRコード付きのチケットが届きます。
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移動当日。
列車はチェスキークルムロフ10時38分発なので、宿で朝ご飯を食べてから駅に向かいます。
チェスキークルムロフの駅は、主要な観光スポットがある旧市街からけっこう離れています。
といっても、歩いて30分くらいの距離ではあるのですが、荷物を持っての移動はかなりの苦行でした。

理由はこの石畳の道です。
キャリーバックの車輪が凸凹にはまって全然進まず・・・。
それでも強引に引きずり続け、真冬に滝汗をかきながらなんとか駅に到着。

チェスキークルムロフの駅は、大変こじんまりとした味のある駅でした。

この、昔ながらのレトロな雰囲気、たまりません。
なんだか、駅で列車を待っていると“旅をしている”ということをより実感してエモーショナルな気分になるのは私だけでしょうか。

定刻通りに来た列車はガラ空きというか、私以外誰も乗っていませんでした。
途中で係の人が来てチケットを確認されました。

乗り換えのチェスケー・ブジェヨビツェ駅は、チェスキークルムロフに比べると大きな駅でした。
有料だけどトイレもあるし、ベンチもたくさんあります。
30分程時間を潰して、次の列車に乗り継ぎ。
分かりやすい電光掲示板があるので、乗車ホームが分からなくなることもなくスムーズでした。

乗り継いだ列車は貸し切りではないものの、やっぱりガラ空きでした。
とても綺麗で暖かく、快適です。

列車は2時間程走り、Linz(リンツ)という街に到着しました。
リンツはオーストラリア第3の都市とのことで、駅も中々大きく、プラットホームもたくさんあります。
ここでまた乗り継ぎです。
乗り継ぎ時間が11分しかないので心配でしたが、同じホームでの乗り換えだったので全く問題ありませんでした。

リンツからウィーンまでの列車はまたしてもガラ空きでした。
もはや、チェコ及びオーストリアの鉄道の運営状況が赤字なんじゃないかと心配になります。

列車は15時半頃、ほぼ定刻通りに無事Vienna Central(ウィーン中央駅)に到着しました。
2回も乗り継ぎがあったので若干不安でしたが、いざ乗ってみると何の問題もなく、大変快適な移動でした。

ウィーン中央駅はかなりのマンモス駅です。
田舎の小さな駅から出てきたので、人の多さに若干緊張します。

駅から宿までは徒歩で1時間以上かかるので、地下鉄を使いました。
ウィーンの公共交通は地下鉄、トラム、バスがあり、1回券は2.4ユーロ(約370円)。
※2時間以内なら同一料金で乗り継ぎ可能。
国を移動するにつれて、じわじわと物価が高くなってきているのを感じます。

ウィーンの地下鉄は、改札の無い信用乗車方式。
但し、ホーム手前にある上の写真のような刻印機で乗車券に乗車時間を刻印しなければなりません。
乗車前には特に乗車券のチェックもないので、やろうと思えば簡単に無賃乗車出来てしまうのですが、このような方式を採用しているのは国民のモラルがしっかりしているということの表れなのかもしれません。
インドとかでこんな方式採用したらほぼ全員タダ乗りしようとしそうな気が。。
ちなみに、時々車内で検札があり、そこで有効な乗車券を持っていないことが明らかになった場合は105ユーロの罰金が科されるそうです。
私は当然のことながらきちんと乗車券を買って乗車いたします。
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ウィーンで宿泊したのは、a&o ウィーンシュターレ。
お値段一泊約15ユーロ。
a&oはドイツに本社があるホステルチェーンで、ドイツおよび周辺国で幅広く展開しています。
その街の最安値で泊まれることも多く、この後他の街でも何度もお世話になりました。
最初にチェックインした部屋は、まさかのインド人のおじさん5人と私という地獄のような面子でした。
部屋は特有の体臭が充満し、床には私物が散乱。
おじさんたちは飲食禁止のベッドの上でお菓子を食べまくり、大声で会話。
おまけに、部屋のトイレの便座と床には盛大に尿が飛び散っていて使用不可能・・・。
はて、ここはインドか??
山ほど部屋があるのにこんな部屋分けにするなんて、いくら男女混同ドミトリーでも配慮が無さすぎる!と苛立ちに任せてレセプションに抗議したところ、受け付けの人は速やかに部屋を変更してくれました。
日本人なら何も言ってこないだろうとでも思われたのかな。
海外では、要望は我慢せずしっかり主張するべきです。

移動した部屋はとても平和で、心穏やかに過ごすことが出来ました。
この宿、予約サイトでの口コミはなぜかイマイチなのですが、ベッドは清潔だし、共有スペースが広々として快適だし、主要な観光地まで頑張れば歩けないこともないので、ドミトリーガチャにはずれさえしなければ、何の問題もない快適なホステルだと思います。

夜ご飯はスーパーの総菜とオーストリアのビール。
オーストリアは、個人のビール消費量がチェコに次いで世界第2位なんだそうです。
物価の高いヨーロッパですが、ビールは日本より安くてありがたいことこの上なし。
次回は、ウィーン市内観光に行ってみたいと思います!
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