【ポルトガル⑤】リスボアカードでお得に観光!リスボン観光2日目

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《2024.2.29》

リスボン観光2日目です。
本日は、リスボアカードを使い倒して、リスボンを楽しみつくしていきたいと思います!

リスボアカードについて

リスボアカードとは、リスボンの交通機関や観光地の入場料が無料になるという素敵なカードです。
具体的な特典は、以下の通り。

・リスボン市内の地下鉄、バス、トラム、リフト、ケーブルカー、一部の市外への鉄道が無料
・50を超える博物館、美術館、モニュメントなどへの入場が無料(または割引)
・対象店舗での買い物が割引

リスボンは大きな街なので徒歩で全てを回ることはほぼ不可能ですが、このカードがあれば一回数百円の乗車賃を気にせず効率良く観光地を回ることができます。
また、リスボンの観光地の入場料はなかなか強気なところが多く、例えば一番有名な観光地のジェロニモス修道院の入場料は18ユーロ。
なので、あちこち回るのであればリスボアカードを購入してしまった方が確実にお得なはず!と思い、購入に踏み切りました。

購入方法は公式サイト、代理店のサイト、現地の観光案内所等で可能なようですが、公式サイトなどでネット購入しても結局現地の観光案内所にカードを受け取りに行かなくてはいけないようなので、私はコルメシオ広場の観光案内所で利用の前日に現地購入しておきました。

こちらがそのリスボアカード。
24時間、48時間、72時間の3種類がありますが、私は一番お安い24時間カードを購入しました。
お値段は22ユーロ。
※2025年現在、31ユーロに値上がりしてしまったようです。購入の際には事前に最新情報をご確認ください。値上がり前に使えて良かったー。
有効時間は、カード購入時からではなく利用開始時からカウントされます。(なので、利用の前日までに購入しておくことも可能)

ベレンの塔

さて、早速張り切って観光していきたいと思います。
朝一番に向かったのは、ベレンの塔!
近くにあるジェロニモス修道院と合わせて世界遺産にも登録されている歴史的な建造物です。

市内中心部のコルメシオ広場からはかなり距離があるのですが、リスボアカードを使えば移動も楽々。
バスに乗って30分ちょっとで簡単にアクセスすることが出来ました。

こちらがそのベレンの塔。
1520年に完成したという河口を守るための要塞で、18世紀の大地震で倒壊を免れた数少ない建造物の内の一つだそうです。

入場待ちの列に並ぼうとしたところ、先に入場チケットをもらってくるように言われました。
少し離れたところにあるチケット小屋でリスボアカードを提示し、紙のチケットを受け取ります。
(リスボアカードが無い場合は6ユーロの入場料が掛かります)

この紙のチケットを発行してもらった時刻から、リスボアカードの24時間の有効時間のカウントがスタートします。

さて、このベレンの塔、中が狭いため入場できる人数に限りがあるらしく、入場までに随分時間を要しました。
その待ち時間、なんと2時間越え。。ディズニーランドかよここは。

燦燦と日差しが降り注ぐ中でこの待ち時間は正直かなりつらく、やっと自分の順番が来た時には感極まるものがありました。

こんなに時間と労力を費やしたんだから、内部は見応えがあるんでしょうね??

ん・・・??

ん・・・・???

え。見どころ、どこ・・・?

内部は細い階段を上って各階にアクセスできるようになっているのですが、どの階も特に見るものがあるわけではなく、簡単な案内板があるのみ。

一応塔の上からは河口の景色を望むことが出来ました。
わー、これが2時間待ちの景色か。綺麗だなぁ。(←棒読み)

この塔にはかつて政治犯などが数多く幽閉されたという水牢もあるとのことですが、見学は出来ませんでした。

あくまでも個人の意見ですが、ベレンの塔は並んでまで入場するのはおすすめいたしません!
外から見る塔の外観がここの一番の見どころです。
並ぶとしても許容は10分までだなぁ。
リスボアカードの有効時間も2時間も無駄にしてしまったし、正直かなりのがっかりポイントでした。

発見のモニュメント

気を取り直して、次のスポットに向かいます。
やって来たのは発見のモニュメント
ベレンの塔からは徒歩で10分くらいです。

青い空に白いモニュメントが映えまくり!
このモニュメントには、大航海時代に活躍した33名の偉人がデザインされているのだだそうです。
世界史の教科書でお馴染みのバスコ・ダ・ガマやマゼラン、そして初めて日本にキリスト教を伝えたザビエルも彫られているそう。

裏側にも偉人がびっしり。

ザビエルと言えば河童のような独特な髪型で有名ですが、モニュメントの像はみんな前髪ぱっつんオン眉のおかっぱ頭で、どれがかのザビエルなのかはよく分かりませんでした。

モニュメントは中に入ることも可能なようでしたが、リスボアカードがあっても少し割引になるだけで別途入場料が必要だったので入場せず。

モニュメントの前の広場の地面には世界地図が描かれています。
各国の横には年号が記してありますが、これはポルトガル人がその国に初めて到達した年なのだそうです。

日本は1541年。
歴史の教科書では1543年にポルトガル船が初めて種子島に到着的なことを習うはずですが、実はその2年前にたまたま漂着していたのだそうです。

ジェロニモス修道院

さて、お次はリスボンの目玉観光地であるジェロニモス修道院に向かっていきたいと思います。

ですが、その前にジェロニモス修道院のすぐ近くにあるPasteis de Belem(ベレン洋菓子店)というお店で名物のエッグタルトをいただきます。


エッグタルトはポルトガル所縁のお菓子で、その発祥の場所はこれから行こうとしているジェロニモス修道院の厨房だったのだそうです。
そのエッグタルトが初めて修道院以外で売り出されたのがこのベレン洋菓子店で、開店したのはなんと1837年。
約200年も前から営業しているとは驚きです。

1個1.4ユーロ(230円)。
他の客が20個、30個と箱買いをしている中で「1個だけください…」と伝えるのは大変肩身が狭い思いでした。
お味はというと、カスタード感が強く濃厚で大変美味。
しかし、大事に味わっても2口で無くなってしまい、何とも侘しい気持ちになりました。

腹ごしらえが済んだところで、いざジェロニモス修道院へ。

こちらがその入り口。
列は2つあり、左側が修道院、右側は隣接するサンタ・マリア教会への入場列です。
どちらも長蛇の列ができていましたが、建物が大きい分流れは速く、15分程の待ち時間で中に入ることが出来ました。
観光ハイシーズンだと1時間以上待つこともあるようです。

まずは修道院隣接の教会から入っていきます。
ここは、リスボアカードの有無に関わらず入場料無料。

うっひゃー、なんと荘厳なのでしょう。
見上げると首が痛くなるほど高い天井を支える柱には細部まで彫刻が施され、当時の技術の限りが尽くされていることが伺い知れます。

隅の方にはひっそりと棺が。
この教会にはかの有名なバスコ・ダ・ガマの棺があるとのことだったので、てっきりこれがそれかと思い写真を激写しましたが、後から調べたら違ったみたいです。
これはルイス・デ・カモンイスの棺なのだそう。
カモンイス…誰ですか。

続いて、修道院へと移動。
こちらはなんと入場料が18ユーロもするのですが、リスボアカードがあれば無料です。

この修道院の見どころは、中庭を囲む回廊。

写真では細部の様子が伝わりませんが、壁も柱も彫刻祭り。
そこまでやりますかと突っ込みたくなるくらいに細かい彫刻がびっしりと彫り込まれています。
この浮彫は、大航海時代にポルトガルで独自に発展したマヌエル様式の特徴なのだそうです。
さすが、大航海時代の富を注ぎ込んで建築されただけあって、大変見事な修道院でした。

馬車博物館

修道院から徒歩で10分程のところに、リスボアカードで入場できる博物館があるとのことだったので軽く寄ってみました。

国立馬車博物館。
リスボアカードが無い場合の入場料は8ユーロです。

中には色々な時代の馬車がびっしりと展示されていました。

王室貴族の為の馬車には、機能性完全無視のゴテゴテな彫刻が。
こんなごついのを引かされたのでは、馬もたまったものではなかったでしょう。

馬車好きにはたまらないスポットでしょうが、他にも行きたい場所がたくさんあるのでここはサクッと見て終了です。

国立タイル博物館(National Tile Museum)

続いて向かったのは、国立タイル博物館(National Tile Museum)。
先ほどまでいたジェロニモス修道院界隈からはかなり距離がありますが、リスボアカードで難なくサクッと移動出来ました。

こちらが入り口。
リスボアカードがあれば入場料は無料です。(リスボアカードが無い場合は一人10ユーロ)

ここは、ポルトガルの伝統タイル装飾である『アズレージョ』の歴史を知ることが出来る博物館です。

15世紀ごろから作られ始めたというアズレージョは、はじめ幾何学模様的なデザインが主流だったようです。

それが、絵付け技術の進歩により絵画的な表現も可能になっていったようなのですが……あれ?

ちょっ・・・めちゃくちゃ絵下手くs・・・(自重)

いや、タイル作りの技術が向上したからといって絵のセンスまで向上するとは限らないですもんね。
それに、きっとタイルに描くのは普通に紙に描くより何十倍も難しいのに違いない。。そういうことにしておこう。

館内には、16世紀頃につくられたという礼拝堂も併設されていました。
壁や天井にはアズレージョに加え、豪華絢爛な黄金の装飾が施され、大変見ごたえがありました。

国立タイル博物館に要した所要時間は1時間半程度。
館内はそこそこ広いので、じっくりと見れば更に時間は掛っただろうと思います。

サンタ・ジュスタのリフト

すでに日が暮れかけておりますが、観光を続けます。
再びバスに乗り、旧市街中心部へ。

こちらは、サンタ・ジュスタのリフト。
坂の街リスボンで丘の上へのアクセスを容易にするために1902年に作られたという歴史あるエレベーター。
百数十年前から変わらず動いているというのは驚きです。

乗車賃はなんと6ユーロ(1000円以上)もするようですが、リスボアカードがあれば無料で乗り放題。
日中は長蛇の列ができていることもあるようですが、私が行ったのは夕方だったためかほとんど並ばず乗ることができました。

順番が来ると、拘置所さながらの鉄のフェンスがガチャンと閉められエレベーターが動き出します。
ガガガガガガガ・・・・と鈍い音。
そして、ものの30秒余りで到着。

到着した場所の上には展望台があるようでしたが、そこに上るには更に5ユーロの支払いが必要とのこと。
たった数メートル階段を上るために5ユーロも払うのはためらわしく、展望台には登りませんでした。

エレベーターを降りた場所からの景色はこんな感じ。
おそらく、展望台からの景色もそう変わらないと思います。

リスボアカードがあったから試しに乗ってみたけど、正直まともに6ユーロ払って乗るほどの値があるかは疑問。。

ケーブルカー乗車

最後に、宿に向かいながらリスボン名物のケーブルカーにも乗ってみたいと思います。

なんともかわいらしいレトロな車体。

運転席はまるで博物館の展示のようです。

停車しているケーブルカーに乗車して少し待つと、続々と人が乗ってきました。
観光客だけではなく、市民の方もいるようです。

リスボアカードがあれば乗車賃は無料ですが、通常料金は1回3.8ユーロ。
リスボアカードが無ければ絶対に乗ることは無かったでしょうが、カードのおかげで気軽に乗れてよい体験になりました。

結果、リスボアカードはお得だったのか?

私が購入したリスボアカードは24時間制だったので、翌日は早起きして電車で近郊の町シントラへ。(リスボアカードは近郊の町への列車賃も無料になる)
シントラに到着したところで、カードは期限切れとなりました。

果たして、リスボアカードはどのくらいお得だったのでしょうか?

・ベレンの塔  6ユーロ
・ジェロニモス修道院 18ユーロ
・国立馬車博物館 8ユーロ
・国立タイル博物館 10ユーロ
・サンタ・ジュスタのリフト 6ユーロ
・ケーブルカー 3.8ユーロ
・トラム、バス 1.8ユーロ?×3回
・リスボンからシントラへの列車 4.8ユーロ

計 62ユーロ

リスボアカードは22ユーロだった為、完全に元は取れています。

正直、カードが無ければ絶対入場しなかったようなスポットも複数ありますが、いちいち金額を気にせず観光や移動を出来るのは大変快適でストレスフリーでした。

ジェロニモス修道院はそれ単体で入場料が18ユーロもするので、ジェロニモス修道院に行こうと思っている方はかなりの高確率で元が取れるのではないかと思います。

リスボン、想像していた以上に街並みが美しく、見どころ満載の素敵な街でした!
日本からはかなりの距離がある為なかなか行きづらいかもしれませんが、ヨーロッパの主要な観光都市はすでに制覇したという方にはぜひおすすめしたい街です。


この翌日は近郊のシントラに日帰り観光をしたのですが、あまりに天気が悪くて大した観光が出来なかった為、記事にはまとめません。

さて、これにてヨーロッパ大陸横断旅は終了!!!!
どこに行っても歴史的な街並みが印象的だし、交通や治安の面でも安心感があり大変楽しい思い出が出来ました。
次回は、飛行機でひとっ飛びして念願のアフリカ大陸一か国目であるモロッコへと移動していきます。

本日も、お読みいただきありがとうございました。

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