【ウズベキスタン②】はじめてのウズベキスタンとタシケント観光

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《2023.11.3-5》
ウズベキスタンと聞いて、どんな場所を想像するでしょうか?

『スタン』が付いているので、過激なイスラム国を想像する方もいるかもしれません。
私はというと、“シルクロードの国だから砂漠とかあるのかなぁー。綺麗なモスクとか多そう”という漠然としたイメージしか無く…。
そんな状態で上陸したウズベキスタン。
ガイドブックも無く多少情報不足ではありますが、さっそく首都タシケントの街歩きをしてみたいと思います。

ここで、ウズベキスタンの基本情報を少々…

ウズベキスタンについて
国土は日本の約1.2倍。 人口は約3,520万人(日本の約4分の1)、人種の84%以上をウズベク系が占めるほか、タジク系、カザフ系、カラカルパク系、ロシア系などの人たちも生活しています。 宗教は主にイスラム教スンニ派、公用語はウズベク語ですが、ロシア語も広く使われています。

国土は日本よりも大きいんですね!

さて、さっそく首都タシケントの街を歩いてみたいと思います。
11月の気温は15度前後と少々肌寒いですが、日差しが出ると丁度気持ちが良いくらい。
市内の移動は、Yandex mapを使えば楽々です。
治安の悪さは全く感じません。

まずやってきたのは、チョルスー・バザール

街一番の大きな市場です。

ドーム型の建物の中はこんな感じ。活気があります。

よく見ると、ナッツ売り場でナッツと同じような色の鳥がナッツを爆食いしています。
君たち、その体の色に生まれて良かったね。でもここビュッフェじゃないですよ。

大きな窯で焼かれた、ナン。
ナンってインドの食べ物かと思っておりましたが、中央アジアの国で広く食べられているようです。
形状はインドのそれとは大分違い、大きくて固めのパンといった印象です。
お値段一つ4000スム(30円くらい)
買ったときは温かくてやわらかで美味でしたが、大きいので次の日に半分取っておいたら、冷めたそれは石のように固くなっていました。

ドーム型の建物の外は場外市場になっており、衣料品などが売られています。
丁度長袖の服が欲しいと思っていたので、トレーナーを手に取り値段を聞くと、お値段日本円にして1600円くらい。
他の店でも概ね似たり寄ったりの値段。
…いや、高いなどとケチをつけるつもりではないんです。
ただ、この国の平均年収は30万円程度らしいと聞いていたので、それにしては中々いいお値段だよな…と思いまして。
素材や縫合のクオリティーが正直かなり低かったのもあり、服の購入は一旦見送りとしました。

場外には食事ができる場所もありました。
市場は中々の広さですが、この食事エリアがどこにあるかは、地図が無くてもすぐに分かると思います。
なぜなら、物凄い羊の獣臭が漂っているからです。

大皿の上に積まれているこれは、丸ごと蒸した羊の頭…。
一体どの部分を食べるのでしょう。
顔面には大して肉なんてついていないので、脳みそ…?
そう思って調べてみたら、ウズベキスタンでは羊の脳みそはポピュラーな食材なんだそうです。
白子に似てクリーミーで美味しいんだとか。
外国人の女が一人で羊の頭を食べているのは絵的にシュールすぎるのでここは遠慮しておきます。
なんか、自分がエイリアンか何かになってしまったような気分になりそうですし…。

お腹が空いて指差しで頼んでみたこちらは、ハシプというお料理のようです。
一口食べると、まるで体が羊に乗っ取られそうなくらいの強い羊臭に襲われますが、私は結構好きなかんじでした。
あとから調べたところによると、羊の肉や内臓をもち米と一緒に腸詰にしたお料理なんだそうです。
お値段一皿40000スム。(460円くらい)

次にこちらは、ティムール広場

ティムールとは、14世紀にティムール朝を創建して中央アジアを広く支配したウズベキスタンの英雄だそうです。
ウズベキスタン人は今でも彼を大変誇りに思っており、お札にもその肖像画がデザインされる程大人気なようです。
タシケントの観光地と呼べる場所は、割とこのティムール広場の近くに集まっています。

こちらは、ティムール広場から徒歩で行ける国立歴史博物館。

1876年につくられた、中央アジアで最も古い博物館なんだそうです。

…が、、

入場しようとしたところ、館内は明らかにリノベーション中でした。
一瞬、“どこにも閉館中って書いてないしいけるかも?”と思いましたが、もちろんいけませんでした。
うーん、、残念。

国立博物館からすぐのところにあるこちらは、ナヴォイ劇場

この劇場は、戦後ロシアに抑留された日本人の人たちが強制労働により建設したものだそうです。
タシケントの街は1966年の大地震でほとんどの建物が倒壊したそうですが、その中で倒壊を免れたこの劇場は避難所として大いに活用されたのだとか。

過酷な環境でも手を抜かずに建設作業に取り組み頑丈な建物を完成させた日本人に、ウズベキスタン人は好意をもってくれているんだそうです。

石碑にはかつて、「日本人の捕虜が建てた」と書かれていたそうですが、大統領が「彼らは恩人だ、捕虜と書くな」と命令して、「日本国民がナボイ劇場の建設に参加し、完成に貢献した」と書き直させたんだとか。

旧ソ連であるウズベキスタンには、かつて約2万3千人の日本人が捕虜として移送され、そのうち884名が亡くなったそうです。

ナヴォイ劇場の建設に携わった日本人は2名を除きその後日本に無事帰還したそうですが、当時の人たちがどれほど日本への帰還を夢見ていたことだろうと思うと胸が痛みます。


次にこちらは、バズラティ・イマーム広場

この広場にはコーラン博物館なるものがあり、世界最古の巨大なコーランが展示されている…とのことで来てみたのですが、入り口が見つけられず。

広場には、神学校(現在はお土産屋さんになっている)や、モスクもあります。
ちなみに、タシケントには他にもいくつか有名なモスクがあるようなのですが、そういった施設は、これから行こうとしている他の都市で大いに見ることになりそうなので、ここでは足を運びませんでした。

さて、タシケントの観光地を調べると博物館やモスクと並んで必ず名前が出てくるのが、中央アジアプロフセンター。

なぜただの飲食店が観光地のラインナップに入っているかというと、それだけタシケントに観光地が無いここのプロフが美味しいということだと思います。
プロフとは、ピラフがウズベキスタン流に進化したお料理で、お米をたっぷりの油や肉と一緒に炊き上げるお料理です。

店の前では、巨大な大鍋に大量のプロフが作られています。

お米料理が大好きな私は、この大量の米を見るやしっぽを振って入店したのですが、店員さんはなぜか皆総出で私をスルー。声を掛けても、英語が分からないらしく、現地語で何か言ってすぐにいなくなってしまいました。
明らかに外国人である言葉の通じない私の接客を皆めんどくさがっている様子。

これは、なんか地味にショックでした。
インドではうざいくらい絡まれることは多々あっても、空気のように無視されることは一度も無かったので…。

結局、スルーしようとする店員さんを強引に捕まえて「プロフをください」とまくしたてたところこちらが運ばれてきました。
たぶん、全部乗せみたいな一番豪華なやつで、お値段は50000スム程(580円くらい)でした。
2019年に誰かが書いたブログに“こんな豪華なプロフが180円で食べられるなんて!”みたいなことが書いてあったけど、値段、3倍ね。

お味はこれまた強烈な羊臭がぐいぐいくる感じでしたが、とても美味しかったです。

以上、タシケント市内観光でした。


いざウズベキスタンに入国してみて分かった3つのことは、
・ウズベキスタンの物価は日本より安いけど、すごく安いというほどではない。
・英語は本当に全然通じない。
・食べ物の羊臭がすごい。

です。

羊苦手な人はウズベキスタンの食は結構きついだろうなぁー、、という気がします。
このあとも色々な発見がありそうな予感。

次は、ウズベキスタン鉄道に乗って、世界遺産の町ブハラに行ってみたいと思います!

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