《2023.9.20》
トレッキング2日目の朝です。(カトマンズを出発してから3日目の朝ですが、歩き始めたのは昨日なので2日目とします。)
朝御飯 ベジフライドポテト 350NPR ジンジャーティー70NPR
ボリューム満点でありがたかったのですが、前日夜に食べたフライドライスといい、このフライドポテトといい、しっかりカレー味が効いていて若干切なくなりました。
山に入ってもなお、カレー味からは逃げられないのかと…
朝9時頃宿を出発。標高2730mからのスタートです。
わが地元北海道で一番高い旭岳の標高をすでに超えておりますが、まだ特に体調に異変はありません。
持参した高山病の薬もまだ服用していません。
本来この薬は、高度2000m以上に行く前日から一日2錠を服用するのが正しい服用方らしいのですが、副作用に悩まされたくない&あんまり早くから服用するといざという時効かなそう…という勝手なイメージから、服用を見合わせています。
それと思しき症状が出た時には、速やかに服用を開始したいと思います。
パイヤからの道は、山々を望む景色が最高に綺麗です。
この辺りは上ったり下ったりと中々標高が上りません。
標高の高い場所を目指しているのに下りもあるというのは少々損をしているような気分ですが、景色が良いのでよしとします。
さて、美しい大自然の中で思い切り深呼吸をしたい気分なのですが、歩き出して間もない頃から鼻水とくしゃみが止まりません。
私、スギ、白樺、ブタクサ、イネ科の雑草などにアレルギーがあるのですが、そのうちのいずれか、もしくはそれらではない何によってアレルギー症状が出ている模様です。
このアレルギー症状は、2000mから3000m半ばくらいまで続き、その為持参したティッシュを使い果たし、物価の高い高所でティッシュを買う羽目になりました。
アレルギーのある方は、エベレスト街道に行く際薬の持参は必須です。
良い景色に気分よく歩いていると突然びっくりするような悪路が現れたりします。
↑途中のつり橋。
隙間から谷底が丸見えなのであまりの高さに縮み上がりましたが、このようなつり橋はこの後幾度となく登場しました。
へっぴり腰になりトレッキングポールを突きながら歩いていたところ、ポールの先端が床の隙間に挟まり、あろうことか橋の途中でずっこけました。死ぬかと思いました。
渡る時のコツは、歩いている5mくらい先の地面を見ながら無心で歩くことです。
途中の集落にて。
マニ車がたくさんありましたので、見かけたら出来るだけ回しながら歩きました。
マニ車は、時計回りに1回回すと一回経文を唱えたのと同じ徳が積めるというチベット仏教の仏具です。
おかげで、かなり徳を積むことができました。
こちらはマニ岩とかマニ石とか呼ばれるもののようです。
途中、ATMがありました。たしかチェプルン(Chheplung)です。違ったらすみません。
色々な方のブログより、エベレスト街道では途中の街ナムチェ以外にATMは無いだろうと思っていましたが、車も通れないような山の中にも少しずつ近代化が進んでいるようです。(使用していないので、使えるのかどうかは不明。)
15時ごろまで歩き、Thadokoshiという、ロッジが数件ある集落にて宿にチェックイン。
泊ったのは、HOLIDAY INN LODGE&RESTAURANTです。
Wi-Fiとホットシャワー込みで500NPRでした。
トイレとシャワーが山小屋とは思えないほど綺麗で、ホットシャワーも思い切り浴びることができてとても快適なお宿でした。
部屋もとても清潔で枕元充電もあり、お布団がふっかふかです。
夕食はダルバート 600NPR。
じわじわと物価が上がってきているのを感じます。
しかし、ダルバートはおかわり自由なので、この大盛プレートを2杯も食べられると思えばコスパ良好です。
お昼ご飯を食べずに歩いているのでモリモリと食べて、満腹。そして就寝。
はぁー、幸せ。
しかし、夜中に突如異変は起こりました。
急激な腹痛…
そして下痢。
下痢というか、消化不良です。
夕飯に食べたダルバートが、全く消化されないままどんどん出てくるのです。
どのくらい消化されていないかというと、チンゲン菜も人参も、下手したら米さえも、そのままの色と形をキープしているくらいの消化不良です。
噛んで飲み込んでいるのだからそのままってことはないんじゃないかという話ですが、私、食べ物をよく噛まずに飲み込む癖があり、本っ当に口から入れたダルバートがそのままお尻かr…
…って、私はなぜ便の形状をこんなにあつく語っているのでしょうか。
まぁそれくらい衝撃的な消化不良だったのです。
結局夜中に5回ほどトイレとベッドを往復し、この夜はあまり良く寝られませんでした。
《2023.9.21》
前夜の“尻からダルバート”のせいで完全に寝不足です。
これはもしや高山病…?と思って調べたところ、高所では胃腸にガスが溜まりやすくなり、ドカ食いをすると消化不良を起こすことがあるんだそうです。
つまり、高所特有の症状ではあるものの、私の恐れている高山病の症状とはまた少し違うのかも?と思い、高山病の薬の服用は見合わせました。
そして、整腸剤と下痢止めを飲んだところ、それ以降同様の症状が出ることは一切ありませんでした。
朝御飯 シェルパシチュー 450NPR。
温かく具だくさんで大変美味しいです。すいとんのようなものが入っているので腹持ちも抜群。
もう消化不良はコリゴリなので、時間を掛けてよーく噛んで食べました。
お腹の具合の様子を見て、朝10時くらいと遅めの出発。
荷物を軽くするため衣類は最低限しか持ってきていないのですが、夜に手洗いすると朝も乾いていない為リュックに括り付けて歩きます。
持参した洗濯ばさみが大活躍です。
9月末のエベレスト街道は、午前中晴れて午後から曇り、下手したら夕方雨というパターンが多かったです。
したがって、午前中出来るだけ距離を稼ぎたいのですが、今日は既に出発が遅れてしまった上、寝不足により何だか力が出ません。
トレッキング中の寝不足は、本当に体に堪えます。よく眠れた朝は全然何でもないバックパックの重さも、寝不足だと米俵でも背負ったような感覚になります。
(ちなみに、下山後重さを計ったところ、私のバックパックは5キロくらいでした。)
チェプルン以降辺りからは、段々と道が整備され綺麗になってきます。
ルクラからの飛行機組も合流し、トレッカ―の数も増えます。
増えると言っても9月後半のこの時期はそこまで人はおらず、たまにすれ違ったり声を掛け合う程度です。
途中の村、パクディン(Pharkding)。
たぶん、エベレスト街道前半(ナムチェより手前)では、このパクディンが一番大きな村なんじゃないかと思います。
寝不足が堪えてどうにも休憩しなくては前に進めなそうになったため、小休止。
山では、気温が低めなのに加え電力も貴重な為、冷蔵庫を見かけることがほとんどありません。
炭酸飲料やジュースは割とどこでも売っていはいるのですが、大抵は常温保存です。
スプライトはこの小さなボトルが1本350NPR(約380円)。
山で飲むのはこれを最後にいたします。
30分程ロッジのレストランで休憩している間に、小雨が降りだしました。
雨が強くなるといけないので、急いで先に進みます。
パクディンを出てしばらく歩いたところで、一部トレッキングロードが閉鎖されている箇所がありました。
崖崩れで道が崩れてしまい、補整中のようです。
その為、一度斜面の下の方まで思い切り下り、その後急な斜面を登らなくてはならず中々ハードでした。
崖崩れを迂回するための道が崖崩れを起こしている気がするのですが、どうでしょう。
なんとか通り抜け、途中の村モンジョ(Monjo)手前くらいまで来た頃、ついに雨が大降りに。
本当はもう少し歩きたかったですが、仕方なくモンジョ(Monjo)に入って一番手前にあるロッジにチェックイン。
まだ15時前なのですが、やはりこの時期は午後になると天気が悪くなることが多いようです。
早起きして午前中を有効に使うのが、この時期のエベレスト街道トレッキングの鉄則のようです。
泊ったのは、Thamserku View Point Lodge。
部屋の写真は撮り忘れましたが、ダブルの部屋で一泊300ルピー。
Wi-Fi無料で、ホットシャワーは給湯器が故障中とのことで水シャワーをお借りしました。
もちろん寒いですが、この辺りもまだ水シャワーでも耐えられます。
モンジョは標高2800mちょっとですが、晴れの日中は歩いていると暑くなるので半袖でもいける程です。
夜御飯 ダルバートwithバフミート 700NPR。
懲りずにダルバートです。
バフとは水牛のことです。
山では肉は長持ちするように燻製状にして保存しているらしく、出てきた肉はほとんどビーフジャーキーキーでした。
今日もお昼抜きで歩いたのでもちろんおかわりもして、就寝です。
トレッキング記録
2日目
パイヤ(Paiya)2730mからThadokoshi(チェプルン2660mの少し先)まで
時間:7時間
3日目
Thadokoshiからモンジョ(Monjo)2850mまで
時間:5時間
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