《2023.10.11》
本日は、アグラの観光をしていきます!
アグラの観光地と言えば、言わずと知れた『タージマハル』。
日本人がインドを想像するときに一番に思い浮かべるのもここではないでしょうか。
ここで、少しだけタージマハルの説明を。
タージ・マハル
ムガル帝国の皇帝シャー・ジャハーンが王妃の為に建てたお墓。
22年の歳月を掛け、1653年に完成。
王は、その愛を表現するために天文学的な費用を掛けてタージ・マハルを建設し、その為国の財政は傾いた。
なるほど、タージマハルはお墓なのですね。
国が傾いたほどの壮大な建築物、早速見に行ってみたいと思います。
タージマハルは、日の出30分前から開場しているそうです。
朝日に照らされる光景が美しく、人も少ないということで早朝の入場がおススメなんだとか。
しかし、私はまんまと寝坊しましたので、到着したのはとっくに日が昇った朝の8時半頃。
外国人観光客の入場料は、驚異の1300ルピー!!( 約2400円)※2023年現在
タージマハルの建物内に入らない場合は1100ルピー
これは、世界一高いお墓参りですね。ピラミッドもこんなにしないのでは。
ちなみに、タージマハルは年に数日のみ無料で入場できる日があるそうです。
スケジュールと重なった場合は超ラッキー。こちらから確認できます。
チケット売り場では、タージマハル内で靴に着けるシューズカバーとミネラルウォーターがもらえます。
タージマハルは持ち物チェックが厳しく、食べ物や飲み物(チケット購入の時にくれる水だけOK)、本、三脚など貴重品以外の物はほとんど持ち込み厳禁だそうです。
大きなリュックなんかもダメだそうなので、普段背負っているリュックは宿に置き、ウエストポーチとカメラバックのみで参上しました。さぁ、いざゲートへ。
結果、私のチェックをした職員はそこまで厳しくなく、ガイドブックや日焼け止めなども特に言及されませんでした。
入り口付近には、ガイドの勧誘が無数にいます。
認可を受けた人たちのようなので詐欺まがいのことはされないと思いますが、きっぱり断らないとどこまでも付いてくるので、いらないならはっきりそう伝える必要があります。
さて、入場するとはじめに見えてくるのが正門。
これだけでもかなり立派です。
そこをくぐると
見えてくるのが…
タージマハール!!!!
圧巻です!
国を傾けてまで作っただけのことはあり、何か特別なオーラが放たれている気すらします。
門を入ったところには、大きな一眼レフカメラを持ったインド人が大勢待機しており、写真撮影の勧誘をしてきます。
他の観光客を蹴散らして、バックに他の人が写っていない綺麗なアングルで奇跡の一枚を撮影し、一眼レフからスマホに転送してくれるというサービスのようです。
お値段は枚数によって違うようですが、200ルピーとかが相場の様子。
映えたいインスタ女子には嬉しいサービスかもしれませんが、私はそういったことに特に興味は無いので即お断り。
“でもせっかくだから記念に1枚くらいはタージマハルとの写真残したいな…”
そう思って近くにいたインド人のおじさんに「シャッターを押してもらえませんか?」と丁重にお願いしたところ、
おじさんの返答はまさかの「ノー。」
しかも、鼻で笑いながらシッシッと手で払い除けるような仕草までしてきた。
はぁ……???!!
私今すごく丁寧にお願いしたと思うんですが!ほんの一瞬ボタン押すのがそんなに迷惑?それとも“お前みたいな外国人の頼みなど聞くわけないだろ”ってか?王様気取りか?あんたらインド人毎回「セルフィ―セルフィ―」って大騒ぎして人を足止めしといて、こっちからほんの少しお願いしたらこれか!ほんとまじでそのでっぷり太ったお腹に飛び蹴りかましてそのツラぼっこぼこに…
おっと失礼。正気を失うところでした。
何も考えずにおじさんに頼んでしまったのがいけなかったかな。
違う人にお願いしてみよう。
そう思って声を掛けたのは、自撮りしまくりで写真大好きオーラ全開のイケイケインド人お姉さん。
私「タージマハルと写真を撮りたいのですが、シャッター押してもらえませんか?」
お姉さん「OK!(パシャパシャ…)Here you are!」
何枚もシャッター押してくれたし、さぞかし良い写真が撮れたに違いない、、、
と思ったら。
ねぇ、ちょっと…タージマハル、がっつり隠れてる。
頼んだ立場でアレだけど、アングルちょっとは気にしてよ。
他人に頼まれてこのような写真を撮るということは、お姉さんの自撮り写真もおそらく自分しか写ってないんだと思います。それなら自分の家か、その辺の道端での撮影で十分だと思うんですが。。
まぁもう、自分写ってる写真無くてもいっか…。と思っていたところ、明らかに日本人なお姉さんを発見。
すかさず、写真をお願いし、シャッターを押していただいたのがこちら!
そう、これですよ。求めていたのは。
やはり、頼れるのは自分に感覚が近しい自国民です。
別にインド人がおかしいなどと思っている訳ではありません。ただちょっと感性が違うだけ。
それにしても、もう少しマシな服を着てくるべきでした。
普段全く自分の写真など撮ろうと思わない私ですが、タージマハルでは周りの誰もが記念撮影をしている&建物が美しい&入場料がバカ高いので、“やっぱり何枚かは一緒に写真撮っとかないと…”という気にさせられます。
タージマハルに行かれる際は、ぜひお気に入りの服装で行くことをお勧めします。
さて、写真撮影も出来たし、さっそく中へ!
近づいてもやっぱり趣があります。
これだけ大きな総大理石の建物は、世界でもそう多くはないのではないでしょうか。
壁面の花柄は、ペイントではなく色のついたタイルをはめ込んだものです。
中は撮影禁止なので写真はありませんが、建物内も全て総大理石。
墓のある部屋は天井がドームになっており声がよく響くので、どれだけ声が反響するか確かめたい人たちが「アー♪」とか大きな声を出しまくっていました。
ねぇ、ここ一応お墓ですよ。
王妃様も王様も、安らかに眠るのは到底無理そうです。
内部の見どころは、墓石の周りを囲む大理石の囲いの透かし彫りや、様々な色の石をはめ込んで描かれた壁の模様などの芸術性の高さです。
内部の壁の花模様は外のそれよりも更に緻密で、この壁画だけでも作るのに何年もかかるのでは?という素晴らしい完成度でした。
タージマハルはどの方角から見ても同じ形をしています。
正面は人だらけですが、側面だと人も少ないので写真も撮りやすいです。
敷地内には小さな博物館があり、タージマハルの歴史や設計図、壁の絵に使われた石がどこから運ばれてきたかなどが展示されていました。
タージマハルは入場から3時間のみ見学可能らしいのですが、全ての見学に掛った時間はフルに3時間。
入場料はちょっとお高いですが、やはりインドに来たら必見の場所だと思います。
タージマハルを出て次に向かったのは、アグラ城。
歴史はタージマハルよりもう少し古く、1565年に築かれた城とのこと。
タージマハルを作ったシャー・ジャハーンが、自身の息子に幽閉されていた塔があることで有名です。
タージマハルからアグラ城までは、徒歩30分くらい。
トゥクトゥクはその辺にいくらでも待機しているので乗ることも出来ますが、両者間の道はインドとは思えないほど大変綺麗に整備されているので、歩いてもそんなに苦にはなりませんでした。
入場料は650ルピーですがタージマハルのチケットを見せると50ルピー安くなります。
※50ルピーはインド考古学局に対して支払うお金で、タージマハルのチケット代にも含まれているので免除されるらしい。
迫力満点の門を通り、中に入っていきます。
中は、一つの大きな城があるとかではなく、幾つかの宮殿や庭が点在している感じです。
こちら、敷地内にあるジャハーンギール宮殿。※詳細は割愛
これは、えーと何だったかな…
タージマハールに負けず劣らず美しい大理石。
こちらが、シャージャハーンが息子に幽閉されていたという塔だと思われます。
はるか遠くに小さくタージマハールが見えます。
一説では、シャージャハーンはタージマハールの建設で国が傾くほどのお金を使ったのにも関わらず、タージマハールの対岸に自分専用の黒いタージマハールを作らせようとして、それも幽閉の理由の一つだったとか。
そりゃ、国の財政が傾いてるのに「ワシの為にもう一個タージマハル建てろ」とか言い出したら、いい加減にしろってなるでしょうね。閉じ込められて当然とまでは思いませんが…。
結局、黒いタージマハル建設は実現せず、王様のお墓はタージマハルの中の王妃様のお墓の横に存在しています。溺愛していたんなら、最初からそうすれば良かったんじゃないかと思ってしまいます。
アグラには他に観光地が無いとまでは言いませんが、タージマハルとアグラ城を見ればほぼ見どころを制覇したと言って差し支えなさそうなので、これにてアグラ観光は終了。
郊外のアクバル帝の城跡なんかも見に行きたいところではありますが、今回はパスです。
明日は、ピンクシティーで有名なジャイプールに移動していきたいと思います。
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