【インド⑦】仏教四大聖地の一つ、サールナートへ

世界一周日記
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《2023.9.9》
本日は、バラナシから北へ10キロ程の“サールナート”に行ってみたいと思います。

ここは、仏陀が悟りを開いた後、初めて説法を行ったという仏教4大聖地の1つです。
前回訪問した悟りの地ブッダガヤに続き、2か所目の聖地巡礼となります。


バラナシ郊外からサールナートまでは、オートリクシャーだと大体片道250~300ルピー。
街中で乗合のオートリクシャーを捕まえられればもっと安いのでしょうが、そっち方面に行く乗合リクシャーをスムーズに捕まえられる保証はありません。

そこで私が利用したのは、Uberのバイクタクシー。
要はバイクのニケツです。
これだと、指定の場所までお迎えに来てくれる上に片道150ルピー弱で行くことが出来ます。

バイタクはタイでも何回も乗ってるし楽勝♪と思いきや、これが中々に大変な道のりでした。

まず何が大変かって、Uberで呼んだバイタクが指定の場所に全然来ない。

Uberでは、アプリのマップ上でピックアップして欲しい場所を指定するのですが、指定した場所から遥か離れた場所にいるバイタクから『指定の場所に着きました』などというメッセージが届きます。

いやいや、ピックアップポイント全然そこじゃないから…と思い、『本来のピックアップ場所までお願いします』とメッセージを送ると、たちまちドライバーが依頼をキャンセル。
そんなことを繰り返している内に、最初の配車依頼から1時間が経過。
ピックアップポイントを変えてみたりして何度もトライし、ようやくバイタクに乗ることが出来ました。

これで一安心かと思いきや、運転のまぁ荒いこと。。
交通量の多い交差点にも容赦なく突っ込むバイク。
約30分後、排気ガスと土埃を大量に吸い込み寿命が縮まりそうになりながらもバイクは何とかサールナートに到着しました。


さて、サールナートでまずはじめに見ておきたいのは、考古学博物館です。
ここでは、インドの紙幣にも描かれている“アショーカ王の獅子柱頭”が見られるとのことで、早速言ってみたいと思います。
入場料は、5ルピー(9円くらい)。安…!
この後訪れる予定のサールナート仏教遺跡公園の入場料は250ルピー。
博物館と合わせて255ルピーの共通チケットを購入したいと思います。

しかし、ここで問題発生。

なんと、チケット販売がQRコード決済…。
仕方なくQR決済を試みるも、日本のクレジットカードが全てはねられてしまい、決済完了できず。

その場にいた警備員に、現金ではチケット購入出来ないのか聞いてみます。

警備「出来るには出来るけど、チケット売ってる場所けっこう離れてるよ?」
私「全然大丈夫です。窓口はどこですか?」
警備「あー、、あと、現金で買うとQRコード決済より50ルピー高くなっちゃうよ?」
私「QRコード決済出来ないんでそれでも仕方ないです。窓口はどこですか?」
警備「いやー、でも50ルピーもったいないんじゃないかな。QRコード決済なら255ルピーで買えるんだから…」
私「……いいから、窓口はどこですか?(怒)

なぜか頑なに窓口の場所を教えてくれない警備員。
思いやりなの?それとも意地悪なの…?

ここで、定期的に降臨する神レベルに親切なインド人が三度登場。

一連の様子を見ていた彼らは、「代わりに決済してあげるよ!その分現金で払ってくれればいいからー。」と速攻で私の分までQRコード決済を完了してくれました。
しかも、私が細かい現金の持ち合わせが無いのを見ると、「全然、ある分でいいよ!」と200ルピーだけ受け取って去っていきました。
神…(´・_・`)

さぁ、博物館に入っていきます。

考古学博物館はそんなに広くはないものの、サールナートの修復工事で発掘された貴重な彫刻が多数展示されています。
特に、4つの頭を持つアショーカ王の石柱は必見。

この繊細な彫刻が、紀元前250年前の物だっていうんだから驚きです。
日本は弥生時代くらい?
獅子の足元にある車輪は、インドの国旗のデザインにも用いられています。

館内の一部では、改修工事が行われていました。

リフトの上にいる作業員がドライバーを落下させ、そのドライバーは下にある展示物に直撃していました。
2000年以上もの昔に緻密で繊細な彫刻を数多く残したインドの人たちは、2000年という長い時を経て随分と変わってしまったようです。

美しい彫刻をたくさんみることが出来て、大満足の博物館でした。

次に向かったのは、サールナート仏教遺跡公園。
2500程前、悟りを開いたブッダが初めて説法を行った場所だそうです。
初説法の場にいたのは5人の弟子と森の鹿達だったそうで、その言い伝えからするとこの場所は当初森林が広がっていたものと思われます。
その後、仏教の教育施設として長きに渡って栄えたものの、残念ながら1206年にイスラム勢力によって破壊されてしまったんだそうです。

さて、敷地に入ると、日本語堪能なガイドに声を掛けられました。
ガイド「ガイド1000ルピーだよ。」
私「(1000ルピー高っ…)いらないです。」
ガイド「ガイドないと、何が何だか全然分からないと思うよ。ただの壊れたレンガずっと見て終わりだよ。」
私「でもいらないです。」

…遺跡のことを“ただの壊れたレンガ”だなんてそんな。
これだけ広大な敷地だし、有名な遺跡なんだから少しくらい見どころあるでしょ。

てくてく…(散策)

10分後。

はい、確かにどこまで歩いてもただの壊れたレンガです。

何がなんやらさっぱりわかりません。

唯一タダの壊れたレンガじゃないのが、このダメークストゥーパ。
これは比較的新しい時代に作られたもののようです。

敷地内には、発掘時の写真展示もありました。
一番初めにあの獅子の柱を見つけた人はきっとさぞかし驚き、感動したことでしょう。ロマンがあります。

仏教遺跡公園を出て、次なる目的地に向かいます。

サールナートに来たらぜひ寄りたかったのが、仏教遺跡公園の近くにあるスリランカ寺院。
こちらの建物の中には、野生司香雪という画家が1931年に描いた仏教壁画が残されています。

軟らかいタッチがどことなく日本画っぽいような…
すごく写実的だとか緻密な描写があるわけではないのに、なぜかひきつけられて見入ってしまう不思議な絵です。

この野生司香雪さんは、まだ飛行機もない大正時代に、仏教美術を学びにインドに渡った方なんだそうです。
外国なんて未知の世界だったであろうその時代に、戦前の混沌としたインドに単身で渡るその心境はどんなものだったのでしょう。
きっとすごい変わり者だったことは間違いないのではないかと察します。

30分程ボケっと壁画を見た後は、バラナシへと帰ります。

来るときはバイタクを利用しましたが、サールナートではバイタクが走ってないらしく配車依頼をすることが出来ず…
帰りはオートリキシャで250ルピーでした。
そんな感じで、本日の活動はここまでです。

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コメント

  1. なつみ より:

    毎回楽しく読ませていただいています。笑
    笑いがぷくく、、と止まりません。笑
    わたしも2024年1月6日に世界一周に出発します!
    参考にさせていただきます!

    • SACHIE より:

      笑っていただき嬉しいです!
      世界一周行かれるんですね。
      当ブログが参考になることがあるかは微妙かもしれませんが、ぜひ今後ともよろしくお願いいたします!

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