カトマンズの記録がグルメ日記だけだと、“食い倒れて終わり”みたいになるので、一応、観光日記のほうもまとめておきたいと思います。
前回のグルメ日記はこちら。
観光を始める前に、まずは宿替えをしました。
それまで泊まっていたOm Tara Guest Houseもとても良かったのですが、個室に泊まり続けると出費が多くなるので、安価なドミトリーにお引越しです。
引っ越した先は、タメル地区にあるNEPALAYA HOME HOSTEL。
外観ははっきり言ってボロボロで、“大丈夫…?”という感じなのですが、中はリノベーションされていてとても綺麗です。
そして、隅々まで本当に丁寧に掃除されています。
さらに、女子ドミトリーには6名分のベッドに対してトイレとシャワーが3つずつ付いているという充実っぷりです。
レセプションのお兄さんはニコニコして親切だし、全力でおすすめしたい宿です。
私事ですが、この宿でたまたま同室になった日本人旅人さんが、同郷の1歳違いの方でした。
「中学どこ?え、〇〇中!じゃあ●●ちゃん知ってる?」みたいな会話を、まさかこんな異国のローカルドミトリーですることになるとは。。世界は狭いです。
さて、カトマンズ観光をはじめていきたいと思います。
まず訪れたのはやっぱりダルバール広場。
言わずと知れたカトマンズのメイン観光地で、世界遺産にもなっています。
入場料は1000NPR(1100円)ということになっていますが、私はチケットを買わないまま、気付いた時にはすでに広場の真ん中にいました。
無意識のうちにチケットオフィスの職員をなぎ倒して入場したとかではなく、広場に柵などが無いので気付かないうちに広場に入ってしまっていたのです。
チケットオフィスは、広場周辺に三か所程あったようですが、結局そのまま見物してしまいました。
※チケット買わなくてもばれないよ!と勧めているわけではありません。
カーラ・バイラブ像。
昔は、“この像の前で嘘をつくと死んでしまう”と本気で信じられていたので、この像の前で犯罪の容疑者の尋問を行ったりしたんだそうです。
ピュアな時代もあったもんです。
クマリの館。
クマリとは…
“ネパールに住む生きた女神である。国内から選ばれた満月生まれの仏教徒の少女が初潮を迎えるまでクマリとして役割を果たす。中には初潮が来ず、50歳を過ぎてもクマリを務めているケースもある。(Wikkipediaより抜粋)”
だそうです。
50歳のクマリを早く婦人科に連れて行ってあげてほしいです。
クマリは時々館の窓から顔をのぞかせてくれるそうなのですが、残念ながら私はお目にかかれず。
選ばれしものとして幸せに暮らしているのか、それとも自由を奪われ不本意な生活を送っているのか、その表情をぜひ拝見させていただきたかったのですが…。
次に足を運んだのは、スワヤンブナート寺院。
こちらも世界遺産です。
タメル地区からは徒歩30分ちょっと。
参道の階段がカオスです。
サルと犬とハトとヒトが入り乱れています。
ここのサルはとても凶暴で、目が合っただけで足に飛び掛かってきました。
すかさずそばにいた土産屋のおばさんがサルを追い払ってくれたのですが、「追い払ってあげたんだから何か買って!」と要求されました。
サルもヒトも怖いです。
チケットは200NPR。
こちらもダルバール広場同様、うっかりチケットオフィスをスルーしてしまいそうになるかんじですが、今回はその存在に気付いたのでしっかり払います。
この寺院はネパール最古の仏教寺院で、カトマンズが湖だったころから今の場所にあったとされているんだそうです。
マニ車。しっかり回して徳を積みます。
どうか、ご利益がありますように。
続いては、パシュパティナートです。
こちらは、ネパール最大のヒンドゥー教寺院とのことで、周辺を歩いている人はインド人っぽい顔立ちや服装の人が多いです。
ここも世界遺産に登録されているとのことで入場料も1000NPRと強気な価格なのですが、寺院の中に入れるのはヒンドゥー教徒のみ。
建物の中に入れないのに、観光客が1100円も出して敷地内に入る理由は、火葬場見学をするためです。
この寺院の横を流れる川は、インドの聖なるガンジス川の支流で、ネパールのヒンドゥー教徒にとってはこの川辺で火葬され川に流されることが最大の喜びなんだそうです。
異文化に触れられる貴重な場とはいえ、火葬場に入場料とは…違和感を感じるのは私だけでしょうか。
結局私は敷地内に入ることすらせず、下流の橋の上からただ川を眺めて帰ってきました。
下流には、火葬された人に備えられたと思われる鮮やかなオレンジの花が流れていました。
続いての観光は、古都パタン。
パタンは299年にアショーカ王によって作られたカトマンズ盆地で一番古い町だそうです。
アショーカ王と言えば、インドの歴史上で絶大な支持を集め、有名な“アショーカ王の石柱”でも知られる王様です。(こちらの日記でも登場。)
こんな遠くにも都を作っていたとは、ものすごいやり手な方だったのですね。
パタンは、カトマンズの隣町でありながら、タメル地区からは徒歩1時間程で行くことが出来ます。
パタンのダルバール広場。
カトマンズのダルバール広場と雰囲気が似ています。
この広場もカトマンズのそれ同様柵などはないのですが、係員が人の往来に結構厳しく目を光らせているため、“ふらっと迷い込んで見物”は難しそうです。
入場料は1000NPR(1100円)。※私はエリア外から↑の写真を撮っただけで終了。
ずっと思ってたけど、ネパール、あっちもこっちも入場料高過ぎやしませんか?
この国地震も多いし、歴史的な街並みや建造物の維持にお金がかかるのは理解しています。
それを、この土地に代々暮らす人たちから徴収するのも難しい話ですし、外から来る私たちからお金を取るのもおかしなことではないと思います。価値のあるもの見せてもらうので、入場料くらい気持ちよく払えば良いんでしょうが…
こう、あっちでもこっちでも1000円単位で徴収されたのではたまりません。
カトマンズ盆地のもう一つの古都バグダプルは、広場に入るのに1500NPR(1700円くらい)とのこと。
もう、行くのやめたよね…。
あぁ…そのくらいの金額涼しい顔して躊躇なく払える、財力のある大人になりたい。。
ちなみに、古都パタンはダルバール広場に入らなくても結構楽しめます。
以下、パタンの町歩きの様子。
こちら、パタンの町中にあるマハボーダ寺院。
インドのブッダガヤのマハボディ寺院に感激した建築職人が、1600年ごろまでに親子3代で完成させたそうです。
すんごい細かい仏像。
いくら感激したとはいえ、個人でこれを作ろうと思うとは。。
こちらはゴールデンテンプル。(入場料100NPR)
日本語で、“皮靴を履いたままおりないで下さい”と表記があります。
土足がダメという意味ではなく、宗教上の問題で皮製品の持ち込みがダメみたいです。
まぁ特に心奪われるようなものは見つけられませんでしたが、雰囲気を味わって退散。
水場で体を洗う人たち。
パタンの町の中には水場がいくつもあり、洗濯や水浴びをする人でにぎわっています。
道端でボードゲームに勤しむおじさん。
どことなくゆるキャラ感漂う守り神。
聖牛ナンディ像とにらめっこする猫。
歴史ある5重の塔。
その屋根の数を数える先生と子どもたち。
このようなかんじで、パタンはたくさんの面白発見がある良き町でした。
所変わって、再びカトマンズ。
以下、町の様子を少々。
信じられないほど絡まった電線。
事件性を感じるくらい爆睡している野良犬。
サル vs ヒト。
レトロな歯医者さん。
歯医者さんの前に並ぶ、中古の入れ歯と差し歯。
町歩きをする度に、楽しい発見があるカトマンズ。
食べ物は美味しいし、人は穏やかだし、最高に居心地の良い町でした。
1か月のビザをフルに使い果たし、すっかり長居してしまいました。
本当に勝手な思いだけど、いつかまた再訪した時も、このどこか懐かしい素朴な雰囲気が残っていることを願います。高層ビル群とか、どうか建たないで…!
さて、ネパール編は以上になります。お読みいただき、ありがとうございました。
次回はネパールを離れ、インドに向かいます。
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